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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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■広   告

警察署で働く禁酒法時代のタイピスト     スーザン・リンデル 著  吉澤康子 訳 「もうひとりのタイピスト」
「もうひとりのタイピスト」
スーザン・リンデル 著
吉澤康子 訳





禁酒法があった頃のアメリカ、ニューヨーク。
警察署でタイピストとして働く地味なローズの前に新しいタイピストのオダリーが現れて
ローズの生活は一変する・・・。
グレートギャツビーの雰囲気をまとったミステリー作品。







禁酒法時代のアメリカ・ニューヨーク。

警察署でタイピストとして働く地味な女、ローズ。
両親を亡くして孤児院で育ち、規律正しい毎日を送っていた。
そこにあらたなタイピストとしてオダリーがやってくる。
可憐でおしゃれで誰もが思わず見とれてしまう魅力にローズも惹かれてしまう。

豪華なホテルで暮らしているオダリー。
夜な夜なもぐりの酒場に出かけて(禁酒法時代に)いて、
これまでの人生は謎に包まれている。

当初はオダリーを毛嫌いしていたローズは、ジョジョにオダリーに惹かれて
ホテルで共に暮らしはじめ、オダリーの世界にハマっていく。
(レズビアン的な箇所もある)

単純な娯楽作のミステリーだと勝手に想像して読み始めて、
予想を裏切られた。

かなり、文学的な作品だった。
はじめはとまどったものの、読み進むと惹きこまれた。

まずはその語り。
ローズの語りが縦横無尽に続き、
まさに人間の頭の中をのぞいているような、
脈絡ない経験談を聞いているような感覚だった。
この整理されていない語りが何とも文学的で、
慣れる頃にはハマっていた。

それからもう一つは比喩。
~のようなという比喩が次々と出てきて、
そのひとつひとつが印象的だった。

全体的な雰囲気は、著者が恋したというグレートギャツビーを思い出させた。
表現も適格で印象的なフレーズがいくつもあった。
例えばこんな感じ。

ものすごい金持ちとものすごい貧乏人だけが気取らないあけっぴろげなセックスを楽しめる。



結末は読者を煙に巻くような感じで、
いろいろとローズやオダリーについて振り返って考えてしまった。
一体何が真実で、何が虚構だったのか。

それにしても、
いまはもうないと言っていい、
タイピストという職業にもいろいろと考えを巡らせてしまう。

禁酒法時代のもぐりの酒場。
そこで飲む酒は背徳感も加わってさぞやうまかったことだろう。












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テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学

翻訳本 | 22:28:44 | Trackback(0) | Comments(0)
20年前の忘れたい出来事が、本に書かれていたら・・・。  ルネ・ナイト 著  古賀弥生 訳 「夏の沈黙」
「夏の沈黙」
ルネ・ナイト 著
古賀 弥生 訳



20年前の忘れたい出来事が、自宅に届けられた本に書かれていた。
デビュー作とは思えない上質のミステリーを十分に堪能しました。





著者は本作がデビュー作だそうだ。
とてもそうは思えない出来で、
最後まで楽しませてもらった。

語り手は、夫と息子がいるドキュメンタリー制作者のキャサリン。
家で見つかった見覚えのない本。
そこに書かれていたのは、20年前、
家族で旅行したスペインでの忘れてしまいたい出来事。
それは明らかにキャサリンのことだ。

一体誰が。一体何のために。

物語はもう一人の語り手の視点と交互に描かれる。
もう一人は、70過ぎの元教師の老人、スティーヴン。

徐々に語られていく、20年前の出来事と、
本が書かれたいきさつ。
キャサリンの家族とスティーヴンの家族との関わり。

旅行先での些細な出来事だと思われていた出来事の、
隠された真相が明かされる。

切ない話だ。
良かれと思って隠した出来事が思わぬ形で家族を壊していく。
家族の絆が危機を迎え、そしてそれを乗り越えていく様子。
ただし、家族の関係が再生されるわけではなく、
キャサリンが新たに歩みだしていく様子を示唆して話は終わる。

十分に楽しませてくれる作品ではあるものの、
やや不満も残る。

緊迫感が増していく前半に比べて、
終盤、物語のペースがダウンして、
モノローグ的な記述が増えて、
必死にまとめようとしている感じに違和感があった。

メディア関係で働くやり手のキャリアウーマン的なキャサリンが、
後半は反撃にでるのかと思いきや、
なんだか、しんみりとして、しっとりと終わろうとする感じは、
ちょっと物足りなさを感じてしまう。

ラストでもうひとひねりあるのかと期待してしまった。
もっとヒリヒリするような、別の結末でもよかったのではと思った。


印象に残ったのは次の箇所。


子供や犬を助けようとして溺死するのはいつも女ではなく男だ。
母親ではなく父親だ。
奇妙なことだが、
溺れかけた子供を助けるために水に飛び込んだ女の話など聞いたことがない。


確かにそうだな。
妙に納得してしまった。


読後にじっくりと余韻に浸りたくなる一冊です。









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テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

翻訳本 | 23:42:12 | Trackback(0) | Comments(0)
NO.1テニスプレーヤーの理想の食事論  ノバク・ジョコビッチ 著 タカ大丸訳 「ジョコビッチの生まれ変わる食事」
「ジョコビッチの生まれ変わる食事」

ノバク・ジョコビッチ 著
タカ大丸 訳



言わずと知れた、世界NO.1テニスプレーヤーによる理想の食事論。
半自伝的内容も含まれていてとても興味深かった。





タイトルだけなら、とても読みたいと思わないかもしれないが、
実際読んでみると、なかなかこれが面白かった。

タイトルの通り、著者の食事に対する考えが語られているのだが、
なぜ食事に気を付けるようになったかも描かれていて、
その辺も面白かった。

著者のジョコビッチ。
今やテニス界にその名をとどろかせる、
不動のランキング1位のプレーヤー。

1位になってからのジョコビッチしか知らなかったので、
その前のナダルやフェデラーを追いかけている時期のエピソードは
とても面白かった。
いつもいいところまではいくものの、
試合が長くなると後半で必ず体に不調があらわれ、
休憩をとることが多かったそうだ。
トップクラスの選手ではあるものの、
世界最高の選手にはまだ到達していなかった。

さまざまな試行錯誤を経て、偶然ジョコビッチの試合をテレビで見ていた医師のアドバイスで、
食事の内容を見直した結果、
これまでとは明らかに違うからだになったということだ。

端的に言うと、その食事法の核は、
小麦断ち。
欧米では今や結構知られている食事法らしいが、
日本では一部の小麦アレルギーの人くらいしか知られていないのではないか。

著者は小麦に対する耐性がない体質で、
小麦を断ったことでみるみる体調がよくなり、
テニスでもランキングをあげることに成功し、
ウィンブルドンをはじめ多くの大会で優勝することができた。

アレルギーや耐性のない人でも、
小麦を断つと体調がよくなると書かれているので、
どの程度科学的に証明されているかはわからないが、
とにかく2週間試してみる価値はあると思った。

実家がピザ屋で子供のころからピザをよく食べていたというのも
なんだか切ない。

著者の食事を中心に書かれているのはもちろんだが、
半自伝的な内容のところも興味深い。

著者はセルビア出身。
旧ユーゴスラビアの民族紛争で、
セルビアがNATOから空爆に遭い、
身近な人の死を幼くして経験していた様子。
シェルターで、断続的に続く空爆の騒音におびえていた日々
についても書かれている。
とてもテニスをするような環境ではなかったが、
それでもトッププレイヤーになるという強烈な目的意識で
トップにまで上り詰める。

複雑な旧ユーゴスラビアについてもっと知りたいと思ったし、
セルビアが欧米から嫌われているというのも初めて知った。
(著者が日本のユニクロとスポンサー契約を結んだこともその辺に理由があるのか?)

世界NO.1のアスリートのライフスタイルや考え方に触れられるのは、
とても貴重だと感じた。

巻末にはおすすめ食材のリストや料理レシピも載っているので、
実践の参考になると思う。

個人的には全部は無理でも少しは実践したいと思ったが、
読み終わって、腹が減ってのあんぱんを食べてしまったので、
道のりは険しいと思う。












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テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

翻訳本 | 13:32:25 | Trackback(0) | Comments(0)
ハードボイルド×ミステリーの名作  マーガレット・ミラー著 黒原敏行 訳 「まるで天使のような」 
「まるで天使のような」

マーガレット・ミラー 著
黒原敏行 訳


ハードボイルドの味わいがありながら、ミステリーの醍醐味も味わえる名作。






冒頭から一気に物語にひきこまれる。

カジノで有り金全部をすったクイン。
知り合った男に、友人のいる町まで乗せてもらうはずが、
目的地の途中の、それも誰もいない山奥で車を下ろされる。
仕方なく近くにあるという「塔」に助けを求める。
そこは文明を嫌い、人里離れて共同生活を送る新興宗教の施設だった。
水と食べ物を与えられ、「祝福の修道女」に親切にされるクイン。
「祝福の修道女」はクインにとある人について調べてほしいと依頼する。
その男の名は「パトリック・オゴーマン」
早速、クインはオゴーマンについて調べ始めると、
数年前に交通事故に遭い、失踪していることがわかる。

このあらすじだけでも、結構興味をそそられると思うが、
実際読むとそれ以上に没頭してしまった。

展開が早いし、文章も読みやすいし、心地いい。
会話の受け答えもしゃれている。
前半は、オゴーマンについて調べるクインのまわりで、
いろいろと起きて目が離せなくなる。
深い闇の中を探検調査するときのような、
不安でありながらも何かを期待しているような、
そんな感じ。

後半は、調査で会った人やわかった事実から、
クインがいろいろと推察している様子が描かれる。

クインがオゴーマンについて調べる小さな町、チコーテ。
油田での労働者が大半で、さびれている田舎町。
できることならば別の町に行きたいが、
仕方なくここで生活を送っている人々。
田舎ならではの閉鎖的で、陰鬱な感じがよくわかる。
どうにもならない人生から抜け出そうと考えるが、
日々の生活でそのことを直視せずにいる。

読了後、振り返ると、
日常からどうにか抜け出そうとしたオゴーマンの心情が
じんわりと伝わってくるように思った。


元々探偵をしていたというクインだが、
鋭い嗅覚で事件と事件、人と人を結びつける様子をみると、
カジノで金を全部なくし、
人里離れた山奥に放置されるような荒んだ生活をしていたとは思えない。

印象に残ったのは、
クインがオゴーマンの妻のマーサを探してキャンプ場に行き、
事件についてだけだなく、いろいろと話すところ。
会話をしながら、互いに探り合い、
二人の関係が徐々に変化する様子が、
生々しく描かれていると思った。

ラストの数行にはもちろん驚いたが、
それを加味しなくても十分に楽しませてくれる一冊だと思った。











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テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

翻訳本 | 21:23:11 | Trackback(0) | Comments(0)
社長の新車のオープンカーで気ままにドライブに出かけると・・・。   セバスチアン・ジャプリゾ 著 「新車の中の女」
「新車の中の女」
セバスチアン・ジャプリゾ 著

上司の車を無断で乗り回したら、不思議なことが起こり始めて・・・。
傑作ミステリーの新訳。






著者はミステリーファンの間では結構有名な作家とのこと。
失礼ながら今回初めて知りました。
とはいえ、さすがに傑作と言われるだけあって、
読み応えのある作品でした。

本書は60年代に翻訳されたフランスの作品の新訳です。
まったく時代を感じさせない内容で十分に堪能しました。

冒頭、著者のインタビューの簡単な内容が載っています。
読み終わるとわかりますが、話をじっくりと作りこみ、
読者を楽しませようとする作家の企みがすでに始まっていたと感じました。


広告代理店で働く若い女ダニー。
ガソリンスタンドのトイレで気が付くところから物語は始まります。
そこから、ダニーの語りで、これまでの経緯が語られます。
ここが結構長く感じて、ちょっとうんざりするんですが、
あとから考えると、何ともうまいと感じてしまいました。
語り手のダニーの人となりがよくわかるし、
現在の状況が徐々に明らかになる。

物語はこんな感じ。
広告代理店に勤めているダニー。
ある日、社長から徹夜のタイプの仕事をたのまれ、
その後、空港まで社長の自家用のオープンカーで送ってくれと言われる。
空港まで社長一家を送り届けたあと、
ダニーの中の悪魔がささやく。
このまま車を借りて海までドライブしても社長は気づかないだろう・・・と。
かくしてダニーは、真っ白なスーツでセレブを気取り、
自由気ままなドライブに出発する。

しかし行く先々で不思議なことが起こる。
立ち寄ったガソリンスタンドのトイレで誰かに襲われ、
左手を痛めてしまう。
そしてそこにいた男たちに昨日もここに来ただろうといわれる。
服も同じ、車も同じ。間違いなくダニーだったと。
仕事のあとで徹夜をしていたダニーだからそんなはずはないと否定するが、
その後にも警官やホテルでも昨日も来たと言われて、
わけがわからなくなるダニー。

これはだれかの企みなのか、
それともダニー本人がなにか問題を抱えているのか。
読者はダニーと一緒に疑心暗鬼の渦の中に巻き込まれる。

ダニーの心も大きくゆれるが、
さらにダニーを混乱に陥れることが起きる。
車のトランクから見知らぬ男の死体が出てくるのだ。

あらすじだけ読むとちょっと荒唐無稽って思ってしまうが、
孤児院で世話してくれた今はもういない、
ママン・シュップ院長先生と会話ややりとりをしたりする、
ちょっと変わっているダニーの語りだから、
ぐいぐいと惹きこまれて読み進んでしまう。

ラストは読者の期待どおり(?)の結末で、
すべての謎がとける。
(若干、説明しすぎているような気もするが・・・)

セレブや少し上級の生活にあこがれている女の気持ちが、
すごくよくわかるので、ダニーに共感できるところが多々あった。
それは現代の女にも通ずるものだと思う。
だからまったく古さを感じさせない。

さまざまなフランスの町が出てくる
フランスの土地勘があればもっと楽しめるのではないかと感じたが
最初から最後まで著者の企み楽しませてもらいました。
ぜひ、他の作品も読みたいです。










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翻訳本 | 21:39:45 | Trackback(0) | Comments(0)
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