投稿日:2006-10-27 Fri
NHKーBSの週刊ブックレビューは毎週欠かさずに見ている番組で、その中で紹介される本で気になったのがあればすぐ読むようにしている。
今日の本も番組内で紹介された本です。
ということで、ラリー・バークダル著
「ナゲキバト」
![]() | ナゲキバト ラリー バークダル (2006/04) あすなろ書房 この商品の詳細を見る |
週刊ブックレビュー。いろんな知識人が出るけど、いい本を紹介してくれたと感謝したくなる人もいる。ほんと、この番組がなかったら出会わなかっただろうという本が何冊もある。
中には、自分の趣味や専門分野の誰も読みそうもないものを持ってくる人もいる。
何でも紹介すればいいってものじゃないのに・・。それが、その人の人となりを表現していて面白いといえば面白いけど・・・。
何か人間としてのセンスというか、気配りがない人はがっかりするよね。
人にすすめるってことを考えるとその本を選ぶかって思わずつっこみます。すいません。余談です。
この本は、番組の中で女優の伊佐山ひろ子さんが推薦していた本です。
9歳のときに両親を交通事故で亡くし、アイダホ州に住んでいる祖父に引き取られ、一緒に暮らすことになった少年、ハニバル。
両親が死んだ衝撃から立ち直ろうとする姿と祖父の家で過ごした日々をシンプルに描いている。
心優しき祖父。
寂しいとハニバルに感じさせないように、様々な話を聞かせてくれる。
興味を引かれる話もあれば、教訓めいた話もある。
長く人生を経験してきた人から語られる話は何にも代えがたい貴重なものだとしみじみ思ったね。
近くにこんな人がいて、悲しみや不安に出会ったときは、ただ、直接的な説教をするんじゃなくて人生に裏打ちされた深い話をされると何とか生きていけると勇気がわくだろうな。
後半、悪い少年と一緒に遊ぶようになるのだが、厳しい現実を突きつけられ、読者としては引き込まれる。
この辺がラストにむけての読みどころのひとつ。
興味本位で銃を発砲してしまい、ナゲキバトを殺してしまうのだが、生命の尊さをしり、ハニバルは深く悔やむ。
親を失う子の運命。
再び銃を使う場面がやって来て、過酷な決断をしなければならなくなり、むなしさや悲しみが残り、銃を使った後のなんとも言えない後味の悪さを実感し、すごく沈んでしまう。
ほのぼのしたエピソードはもちろん、嫌な思い出やエピソードでさえ懐かしさのベールに包まれ、さわやかな読後感が漂う。
それほど長くないし、一言でいうなら小さい作品、という感じ。
小さいからって決して馬鹿にしていっているわけではなくって身近な作品といったイメージ・・・。
大人はもちろん、子供にもおすすめできます。
親をなくすつらさ。それでも人生を生きていかなければいけないという現実。
少年の頃の純粋さと残酷さを思い出す一冊です。
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私のブログにコメントありがとうございました。リンクさせていただきましたのでよろしくお願いします。
ナゲキバト。静かに心を撃ちぬかれる本とありますが、本当ですね。
ナゲキバト。静かに心を撃ちぬかれる本とありますが、本当ですね。
TBありがとうございます。
この本がNHKで取り上げられていたんですね。知らなかったなあ〜。
「罪」とは何か・・いろいろと考えさせられる一冊でしたね。
この本がNHKで取り上げられていたんですね。知らなかったなあ〜。
「罪」とは何か・・いろいろと考えさせられる一冊でしたね。
> 響さん
口コミでじわじわと評判が広がった理由がよくわかります。
>ERIさん
本当にいろいろと考えさせられました。
こんなおじいさんがいれば、どんなに救われるか・・。
口コミでじわじわと評判が広がった理由がよくわかります。
>ERIさん
本当にいろいろと考えさせられました。
こんなおじいさんがいれば、どんなに救われるか・・。
少年と祖父の織り成す、優しく、暖かい日々。少年と祖父というのは、少女と祖母と同じく、物語ではとてもよく出てくる組み合わせです。一世代間をおくことで、お互いにいい距離感が生まれるんでしょうね。両親を事故でなくした少年の日々をやさしく、包み込むようにみつめる 2006-10-28 Sat 22:18:17 | おいしい本箱Diary
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