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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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生き別れて帰国した兄は、別人なのではないか・・・。   下村敦史 著 「闇に香る嘘」
「闇に香る嘘」
下村敦史 著

江戸川乱歩賞を受賞した作品。
盲目の男が、中国残留孤児として帰国した兄が、
成りすましではないかと疑い、真相を探る物語。


闇に香る嘘闇に香る嘘
(2014/08/06)
下村 敦史

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メディアで取り上げられていて、
評判の一冊。

紹介されているあらすじを読んで、
面白そうだと思っていたが、
実際は想像以下だった。

江戸川乱歩賞の受賞作で、
巻末には審査員の有名作家の総評が載っている。
どの人もこの作品を評価しているので、
多くの人は面白いと感じるのだろうが、
個人的には最後まで楽しめなかった。

盲目の男の一人称で語られる物語で、
結構、書き手には挑戦的な内容。
盲目の人の苦労や心情などがよくわかるとは思うのだが、
読んでいる方としてはもどかしさが募るばかりで、
それが面白さにつながらずに作者の意図ばかり感じてしまった。

満州からの引き揚げ時に、
生き別れた兄がその後、
中国残留孤児として日本に帰国。
今は母と実家の岩手で暮らしている。

帰国後、盲目になった主人公の村上和久。
兄の竜彦に、孫の腎臓移植のドナーになってくれないかと頼むと、
検査さえも頑なに断られる。
そのことから、兄は実は、本当の兄ではなく、
兄に成りすましている別人なのではないかと疑い始める。

満州での兄のことを調べようと、
満州に住んでいた他の引き揚げ者に会って、
当時の話を聞いて回る。

その間に和久自身の人生が語られ、
盲目になって後、離婚したことなどが語られる。
そして、兄について調べ始めると和久のまわりで、
不審なことが起こり始める・・・・。


兄が残留孤児として帰国してから、
20年以上たっている。
腎臓移植を断られたことだけで果たして、
別人だと疑うだろうか。
(血縁関係か否かが検査でわかるからというのだが)
20年の間に、何度か不信感を抱くのではないか・・・、
とちょっと違和感を覚えた。

また、兄に疑惑を抱いてからも、
和久は悠長に構えている感じがした。
本当に疑惑を抱いたなら、いてもたってもいられないように思うのだが。

いろいろな人に話を聞きにいくとところは、
本当に余計な感じがした。
そんなことをせずに直接本人を問い詰めればいいものを。
あるいは、母親を。

この物語を盲目の人間に訪れる数奇な運命ととらえるか、
盲目の設定が話を無理なくするために作家が決めた意図ととらえるか。

後々自分の出生の秘密が明らかになるのだが、
それがわかったとしても、
折り返し地点を過ぎた人生で、
それほど驚き、心揺さぶられるものだろうか、と疑問に思った。

何か消化不良を感じつつ、話が終わってしまった印象があった。
展開が遅く、惹きこまれるところはほとんどなかった。

岩手の場面では、地元の人が方言なのに対して、
兄も母もほぼ標準語というのも違和感を感じた。
(些細なことですが東北出身なもので・・・)

孫が誘拐されて、
いよいよ緊迫感が増していくと思いきや、
簡単に娘が孫を取り返しくるのには驚いた。
犯人がいるところに乗り込んで行っているのに・・・。
肩すかしをくらった感じ。

満州の時代を回想する場面。
満州で日本人に土地を取り上げられた現地の女(中国人の女との記述)が、
この土地は中国人の土地だ・・・というのも
違和感があった。
当時の大陸でどの程度の人が中国人と自覚していたのだろうか。
日本人が満州に入植した当時は中国という国は、
はっきりと存在していないと思うし、
満州を支配していないのではないかと思う。

日本(関東軍)=悪
中国=善

という構図が全編を通して感じられた。
もちろん何から何まで日本が正しかったというつもりは毛頭ないが、
著者の持つ歴史感と違う立場の歴史書も読むと、
もう少しバランスのとれたものになったのではないかと感じた。

大きなテーマとして、
中国残留孤児の問題を再度日本人に認識させる・・・、
というような著者の正義感や使命感が全体ににじみ出ている。

たしかに、今、帰国した残留孤児の人がどう暮らしているのかを、
多くの日本人は知らない。
しかしながら、そのメッセージ、意図が強すぎて、
エンターテイメントの楽しみを半減させているように思う。

数え歌が出てきたり、
点字の俳句が出てきたり、
小細工と言えば失礼だが、
読者を飽きさせないような工夫があるし、
中国残留孤児や盲目の人の生活など、
きっちり調べたんだろうなと想像できるので、
労作だと思う。

ただ、読み進むのにこちらも結構労力を必要とした。

他の書評では高評価が多いので、
興味を持ったかたは読んでみて損はないと思います。



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(2014/08/06)
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テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

小説 | 15:23:23 | Trackback(0) | Comments(0)
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