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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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ひとりの老人の死から裏の忌まわしい過去  アーナルデュル・インドリタソン著 柳沢由実子訳 「湿地」
湿地

アーナルデュル・インドリダソン著
柳沢由実子訳




ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 などで注目されている北欧ミステリ
この作品はアイスランドの作品です。
おそらくアイスランドの小説を読むのは初めて。
かなり期待しながら読みました。




湿地湿地
(2012/06/09)
アーナルデュル・インドリダソン

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読後の最初の感想は、翻訳本でありながらなんと読みやすいのかということ。
とにかくスラスラと違和感なく読める。
余計なところがないし、
物語の核となる事件の捜査と登場人物の記述がすごくバランスがいい。
次々と展開していく事件の捜査で、
どんどん物語に惹きこまれていく。

このあたりは巻末の解説に言いたいことがすべて書かれていて、
そのとおりと思いながら、
この本の余韻に浸った。


地下にあるアパートの一室で、老人の男の死体が発見され、
その捜査にあたる捜査官のエーデルデュル。
50歳。かなり前に離婚。子供は二人。
子供は別れた妻が引き取り、元妻とは20年も会っていない。
仕事に生きる男やもめ。

事件は物盗りの犯行かと思われたが、
そう思えない決定的な点があった。
犯人が男の死体の上にメッセージを残していた。

「おれはあいつ」


さらに老人の机から古い写真が見つかる。

モノクロ。
冬。
教会の墓石。
墓碑には、ウイドルという女の名前。
生年と没年で、
わずか4歳で死んだ女の子とわかる。


この写真から老人の以外な過去が明らかになる。
老人は、以前に強姦の疑いで起訴されていたが、
罪にとわれず釈放になっていた。

写真のウイドルは、
老人を訴えていた女の娘だった。
ウイドルは脳腫瘍が原因の病死で、
その後、ウイドルの母は自殺をしていた。

写真は誰が撮影したのか。
なぜ、この写真を老人が持っていたのか。
老人の死とこの写真は何か関係があるのか。

地道な捜査で、少しずつ見えてくる事件の背景。
アイスランドという比較的小さい国の現状や、
社会が抱える性や男女の問題。

決して人には明かせない、
隠しておきたい忌まわしい出来事。
後半は、胸にグッとくることばかり。

何より、
表紙にもなっている少女の死が
切なく心を震わせる。

やがてわかる犯行の動機。
切なくて悲しくて、
思わす本から目をあげて、ため息をついてしまった。

ラストは少し感傷的すぎるきらいがあるが、
しつこくない記述は、
著者のセンスとバランス感覚のよさを感じさせた。

事件を捜査するエーレンデュルの娘や家族との関係を
安易に展開さないところも好感が持てる。

北欧の小説でいつものことだが、
唯一どうしてもなじめなかったのが、
登場人物の名前。
紛らわしい名前もあったりして、
何度か人物表を見直した。
それでもこの本の読みやすさに比べれば、
小さなこと。







湿地
  • アーナルデュル・インドリダソン
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テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

翻訳本 | 02:14:40 | Trackback(0) | Comments(1)
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2012-07-11 水 05:00:53 | | [編集]
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