投稿日:2010-10-15 Fri
シャーロック・ホームズは、映画やドラマではよく観てますが、小説となると児童文学版のものをちょっと読んだくらいしかありませんでした。
ということで、ホームズの原点。
原作本を、「シャーロック・ホームズの冒険」 につづいて読みました。
「回想のシャーロック・ホームズ」
アーサー・コナン・ドイル著
深町眞理子 訳
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まぁ、相変わらずの名推理で読者を楽しませてくれます。
「海軍条約事件」とか、モリアーティ教授が登場する「最後の事件」とか、
有名な作品も収録されています。
11編の中でも好きだったのは、「黄色い顔」
未亡人と結婚した男が、近くの空き家に人が越して来たと同時に
奥さんの態度がかわり、その行動に疑問をもつようになる。
どうも、引っ越してきた隣人と関係があるのでは?と不安になり
ホームズに相談に来るという話。
当時の時代背景とか、新大陸での出来事とか、
いろいろとイメージして、印象に残りました。
夫婦の互いに思いやる気持ち。
夫を愛するがゆえに隠し事をせざるを得なかった妻。
すべてを打ち明けてほしいと願う夫。
(かなり独自のイメージの世界に浸っています)
犯罪や事件の話にくらべると、読後感も心地いいです。
オススメ。
そしてこの短編集の目玉(?)は何と言っても、
ホームズの兄が登場することです。
「ギリシャ後通訳」
もう一人のホームズ。その名は、
マイクロフト・ホームズ
このマイクロフトは、弟に輪をかけて頭脳明晰。
さる政府の機関に勤めているということだが、
シャーロックと違うのは、
その能力を行使して事件や犯罪を解決しようとはしないこと。
ただ、事実から推理はするんだけど。
シャーロックはたまに兄の所に行き、
暇なときは事件を仕入れたりしているという。
シャーロック・ホームズの家族について書かれているのは、
少ないということで、人間ホームズに触れることのできる貴重な短編です。
「シャーロック・ホームズの冒険」の感想の時も書きましたが、
パートナーのワトソンの手記という形式が好きです。
事件や犯罪を引き受けるホームズの経緯や、
ホームズの状況なんかもわかるから。
なんか、物語にすんなり入れる気がするんですよね。
当時としては、こういう書き方が主流だったでしょうけど・・・・。
当時のロンドンやベイカー街に想いを馳せつつ、
ホームズの活躍を堪能しました。
映画・テレビではわからない、
自分なりのより人間的なホームズがイメージできると思います。

回想のシャーロック・ホームズ【新訳版】
- アーサー・コナン・ドイル
- 東京創元社
- 924円
書評

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足跡頼りにお邪魔しました!
TBありがとうございます!
読まれたんですね~。自分もとっても楽しめました。
マイクロフト…なかなかいい味出してるキャラでしたよねッ。
自分的には今ルパンシリーズにハマッてます。
こちらもものすごく面白いですよ~。
またお邪魔させていただきます。
失礼いたしました☆
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2010-10-15 金 21:20:57 |
URL |
惺
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