投稿日:2008-11-20 Thu
「タンゴ・ステップ」ヘニング・マンケル 著
柳沢由美子 訳
北欧が舞台のミステリーです。読み始めると、もう、文章から寒々しい感じがにじみ出てきます。文章も淡々として、でてくる人物もあまり表情豊かじゃない。
スウェーデンを北上してり、南下したりして事件が展開。
ネットで地図を見ながら読んだので、スウェーデンを身近に感じました。
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戦争の暗い影が、時を経て、新たな事件を惹き起こす。
死人にタンゴのステップをさせた跡がある奇妙な殺人事件。
それを捜査するのは、被害者のかつての同僚で、舌に癌が見つかり治療を控えているステファン。
淡々と、実に淡々と物語は進みます。
スウェーデンの歴史と第2次大戦のことを織り交ぜながら・・。
それにしても、スウェーデンがこれほどドイツに親しみを持っている国だと初めて知った。
戦争中も志願してナチス軍に加わった人がいたほど・・・。
ナチス、父の世代。息子と娘。いろいろなドラマや対決があって味わいがある。そして、深いところで反戦のメッセージを送っている。
よくを言えばもっとスピード感があってもいいかな。
読んでいて途中、気持ちがたるんだ。
主人公が事件に巻き込まれるところも、ちょっと不自然な感じ。積極的なのか、消極的なのか。
それでもラストには、読者を欺くように意外な展開が待っている。
じっくりと腰をすえて読める、重厚なミステリーだな。

タンゴステップ 上下巻
- 柳沢 由実子
- 東京創元社
- 1029円
書評/ミステリ・サスペンス

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お馴染みのヴァランダー・シリーズと同様、あくまでエンターテインメントの文脈において、現代のスウェーデン社会の暗闇と、等身大の個人の懊悩とを鮮明に描いてみせるマンケルの筆致には、驚嘆せずにいられない。 2008-11-20 Thu 22:01:28 | プリオシン海岸 -佐吉の読書夜話-
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