投稿日:2008-02-09 Sat
松井今朝子著「吉原手引草」
直木賞を獲る前から、タイトルに惹かれていて読みたいとは思っていました。
時代小説もなかなかいいもんですなぁ。
江戸の時代の趣、人情、心意気がこころにしみますぜ。
吉原手引草 (2007/03) 松井 今朝子 商品詳細を見る |
吉原で働く人々の証言形式で構成されているこの本。
売れっ子の花魁、葛城がかかわった事件を調査して吉原のあらゆる仕事人に話を聞いて回る。
いったい、葛城が何を起こしたのか、どうしてそんなことをしたのか、そして話を聞いてまわるこの人物が誰なのか、はじめはまったくわからない。
しかし、いろいろ話を聞いてまわるうちにぼんやりとしていたものが次第にはっきりと見えてくる。
そして・・・・。
ミステリー的な要素もあって最後まで読ませますぜ。ええ、旦那。
しかし、その事件の真相とともに書かれる葭原とか遊郭の独特のシステムが、初心者とか観光客向けのガイド本としても面白かった。
吉原。遊郭。
単純な売春なんて味気ないものじゃなく、そこには、伝統とか文化とか
美意識まで感じてしまったよ。
でてくる言葉が、ほとんど聞いたことのない言葉ばかりで辞書と首っ引きで読みましたぜ、旦那。
大籬(おおまがき)
禿(かむろ)
新造
などなど。
証言だからしゃべりの口調がなんとも小気味いいし、人情を感じるんだ。
いやー、それにしても吉原についてこんなに一から教えてくれて、しかも楽しませてくれる本はほかにはないんじゃないかな。
できるものなら、一晩でもいいから体験したいものでごさいます。
吉原手引草 (2007/03) 松井 今朝子 商品詳細を見る |
ランキング参加中。クリックお願いします
↓↓↓↓↓↓↓
読まなくなった本・漫画。そのほか不用なCD・DVDはここに売りましょう
本・CD・ゲーム・DVD「お売りください」イーブックオフ
格安DVDならここ!
CD/DVD 買うならタワーレコード
スポンサーサイト
こんばんは。
コメントありがとうございました。
上手い構成でしたよね。未知の吉原についてもわかりやすく描かれていましたし。吉原手引草とは上手い題名をつけたものです。
こちらへのTBうまく反映されていないようでした。すみません。
コメントありがとうございました。
上手い構成でしたよね。未知の吉原についてもわかりやすく描かれていましたし。吉原手引草とは上手い題名をつけたものです。
こちらへのTBうまく反映されていないようでした。すみません。
こんにちは、コメントありがとうございました。
>できるものなら、一晩でもいいから体験したいものでごさいます。
そういうふうに思うくらい、吉原の様子が生き生きと描かれていましたよね。女の私ですらそう思うのだから、おっしゃるとおりひとつの芸術のような気がします。
>できるものなら、一晩でもいいから体験したいものでごさいます。
そういうふうに思うくらい、吉原の様子が生き生きと描かれていましたよね。女の私ですらそう思うのだから、おっしゃるとおりひとつの芸術のような気がします。
松井今朝子 吉原手引草
セブンアンドワイ
なぜ、吉原一の花魁葛城は、忽然と姿を消したのか? 遣手、幇間、女衒ーー人々の口から語られる廓の表と裏。やがて隠されていた真実が少しずつ明らかになっていく……。吉原を鮮やかに浮かび上がらせた、時代小説のあ 2008-02-10 Sun 00:22:12 | 映画な日々。読書な日々。
吉原手引草(2007/03)松井 今朝子商品詳細を見る無数の花魁が色を売る吉原で、当時全盛を誇っていた舞鶴屋・葛城が突如姿を消した。身請けの話も... 2008-02-11 Mon 13:27:51 | リトル・バイ・リトル
△ PAGE UP