投稿日:2007-06-19 Tue
前からうつ病についての本を読もうと思っていたんです。そしたら、ちょうどいいのがありましたよ。
漫画ですけどね。
朝のNHKの番組で今日、紹介されてもいました。
細川貂々著
「ツレがうつになりまして。」
の感想です。
![]() | ツレがうつになりまして。 細川 貂々 (2006/03) 幻冬舎 この商品の詳細を見る |
会社員のダンナがうつ病になり、会社をやめて、病気と向き合い、受け入れていくまでの一年を綴ったエッセイ漫画です。
いまどきの女性漫画家のエッセイですから、切実な問題なのに軽く、コメディーっぽく描かれています。
実際は、夫婦にとってこの本で伝えられないほどに大きな壁だったのかも知れない。
何事に対してもやる気がなくなって、食欲がなくなり、眠れなくなり、今まで難なくこなしていたことができなくなり、それで更に自分に自信がなくなり、自分なんか世の中にまったく必要とされていないんじゃないかと思って、死にたくなってしまうという病気。
著者のダンナは、まぁ普通の会社員だったのだが、リストラをきっかけとして仕事量が増え、完璧に仕事をこなそうとして失敗が続き、やがてうつになっていったらしい。
どちらかというと完璧主義者がなりやすいそうだが、誰でもこの病気になる可能性はあるのだ。
このダンナ、毎週、曜日でつけるネクタイが決まっていて、曜日で使う入浴剤もきまっていたんだって。
なんかそれだけでもすごい。
薬もあるにはあるのだが、何せ、心や気持ちの病気だけあってそう簡単には治らないらしい。
ちょっとしたことが心の重しとなり、ちょっとした言葉が心に負担となる。
回りの人ができることといえば、負担にならないように見守ること。
簡単そうだけど、この見守ることができないんだ。
とくに、こっちが忙しかったり、問題を抱えていたりしたら、やつあたりしてしまうから。
「毎日、毎日、寝てばかりいて・・・」
その一言が、症状をさらに悪くしたりするんだ。
今まで普通にやっていたことをやめたり、やらなくなったりするのだから、それだけでも本人にとってはかなりショックらしい。
仕事に向かう人の姿をみて、今の自分とかさねて、自分を責めたり・・。
ちょっとした知識も、書かれている。
例えば、うつの症状が天気の影響を受けやすいということ。
天気がいい日は、精神も安定しているが、雨になるとふさぎ込むらしい。それが、台風になると・・・・もっとひどくなる。
だから、天気予報で症状がわかるらしいです。
よくなったり悪くなったりを繰り返して、やがて、病気とうまく付き合うようになっていければ・・・。
そんな感じで、治療にもかなりの時間がかかる。
また、社会の理解がないと単なる怠け病と判断されてしまうから、そこも考えなければならない。
意外と身近にうつ病の人がいるかも知れない。
最後におまけとして、夫婦の大事な“息子”のイグアナのエッセイが載っていた。これが、結構かわいいんだ。
ほんとに爬虫類がこんなに人になつくのか疑問だけど・・。
できれば、このイグアナでもう一冊書いてほしいな。
それだけ、著者の漫画は心地よくて読みやすかったです。
うつの病気と家族の大変さが実感できる一冊です。
![]() | ツレがうつになりまして。 細川 貂々 (2006/03) 幻冬舎 この商品の詳細を見る |
ランキング参加中。クリックお願いします
↓↓↓↓↓↓↓

読まなくなった本・漫画。そのほか不用なCD・DVDはここに売りましょう
本・CD・ゲーム・DVD「お売りください」イーブックオフ

本・CD・DVDを売ってみませんか?高価買取なら livedoor?リサイクル

レンタルなんて面倒くさいという方。家に居ながら好きな映画が観られます。
<★ 映画もアニメも、格闘技も ★>見たい作品は、見たい時に見る!

【PCがあればそこが映画館♪】
レンタルビデオに行くよりお得っ!映画を月2本525円で視聴!シネマナウへGo!

格安DVDならここ!
CD/DVD 買うならタワーレコード

スポンサーサイト
TBありがとうございました。
私もTBさせていただきました。
私はちょっと辛口な感想になっているのですが、
自分の経験から考えて、ウツは(漫画で描かれている以上に)
もっとどんよりと重いものだという思いがありまして。
でも、軽く、笑い含みで描かなきゃ描く方も読むほうも
やってられないでしょうしね。
そのまんまどんよりと重く描いたら、読んだ人がウツになっちゃう
恐れもありますしね。
やっぱり「ないものねだり」ですね。
私もTBさせていただきました。
私はちょっと辛口な感想になっているのですが、
自分の経験から考えて、ウツは(漫画で描かれている以上に)
もっとどんよりと重いものだという思いがありまして。
でも、軽く、笑い含みで描かなきゃ描く方も読むほうも
やってられないでしょうしね。
そのまんまどんよりと重く描いたら、読んだ人がウツになっちゃう
恐れもありますしね。
やっぱり「ないものねだり」ですね。
>じっちゃんさん
闘病の大変さ。
想像をこえるているんでしょうね。
うつを理解するための第一歩としてはいい本だと思いました。
闘病の大変さ。
想像をこえるているんでしょうね。
うつを理解するための第一歩としてはいい本だと思いました。
タウムさん、こんにちはっ♪
>できれば、このイグアナでもう一冊書いてほしいな。
『イグアナの嫁』って本が出てるみたいです。
ちょうど、今朝、新聞で読んだところでした(*^_^*)
この本で、「うつ」のすべてが分かるわけでもないでしょうけど、
でも、初心者向け(?)としては、十分な内容だったと思います。
ホント、心ない言葉がえらくツライ病気なんだよね。
いろいろと、思うところのあった作品だったと思います。
>できれば、このイグアナでもう一冊書いてほしいな。
『イグアナの嫁』って本が出てるみたいです。
ちょうど、今朝、新聞で読んだところでした(*^_^*)
この本で、「うつ」のすべてが分かるわけでもないでしょうけど、
でも、初心者向け(?)としては、十分な内容だったと思います。
ホント、心ない言葉がえらくツライ病気なんだよね。
いろいろと、思うところのあった作品だったと思います。
>そらさん
イグアナの本・・。
本屋さんで見つけて驚きました。
編集者はちゃんと見ているんですね。
イグアナの本・・。
本屋さんで見つけて驚きました。
編集者はちゃんと見ているんですね。
諸般の事情で「うつ」には関心があって、うつ関係の本は結構読んでます。この作品はだんなさんがうつになったまんが家の妻が、夫との闘病の日々を描いたものです。うつについて実体験をまんがで描くというのは珍しいので、書店 2007-06-21 Thu 03:35:18 | じっちゃんの誤読日記
とあるボランティア団体のサロン室から拝借した作品。マンガですので、短時間で読めます。★★★☆☆漫画家細川さんのご主人は激務のあまり、心の調子を崩してしまい、うつになる。ご主人の症状の推移とそれを見守 2007-06-22 Fri 20:19:11 | 日だまりで読書
△ PAGE UP