投稿日:2007-04-24 Tue
この本の内容は・・・。タイトル、そのまんまです。
それ以上でも以下でもありません。
蜂巣敦著
「殺人現場を歩く2」
の感想です。
![]() | 殺人現場を歩く2 undercurrent 蜂巣 敦 (2006/07/21) ミリオン出版 この商品の詳細を見る |
事件もののノンフィクションが大好物な身としては、ご馳走そのもののような本です。
人が殺された場所を訪れて、写真とともにその現場の印象を記しています。
記憶に残っている事件もあれば、まったく忘れてしまったものもある。
普通に生活していると、次から次へと流される事件報道で忘れられていく事件を立ち止まって、振り返るのにはちょうどいい。
全部で20の事件現場のルポルタージュ。
考えただけでなんか胸が詰まりそうだが、ひとつひとつの事件を取り上げた分量が短く、内容もあっさりしているので、想像よりもさらっと読める。
この「あっさり」がキーワード。
事件をあまり深く掘り下げないし、被害者、加害者、それぞれがほとんどイニシャルで綴られている。
ちょっと事件とそれに関わった人間と距離をおき過ぎている感じがするが、人間同士の関係が希薄になった現代ではこのぐらいがぴったりなのかも・・・。
未解決事件もあって、心が痛むこともあった。
現場写真は、何も言われなければ殺人が起こった場所だとは気づかないだろう。
普通の住宅街だったり、道だったり、日本のどこにでもある風景の一部なのだ。
しかし、間違いなくそこで、人が人を殺している。
静かで、色彩のない写真。
それだけに、被害者の悲鳴、流れたであろう血が頭に浮かび上がってきてしまった。
犯罪は多かれ少なかれ現代社会の歪みを写しだしていると思う。
事件を振り返り、見つめなおすことは次に進むためにやるべきとても大事なステップだと思うのだ。
住みよい社会をつくるために・・。
ニュースだけでは分からなかった事件の姿に気づく一冊です。
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