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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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■広   告

納豆からアジアを見ると・・・。   「謎のアジア納豆」 高野秀行 著
「謎のアジア納豆 そして帰ってきた日本納豆」
高野秀行 著


納豆は日本独自のものという固定概念を打ち砕く、
知的興奮に満ちたアジア納豆をめぐる旅。





著者は東南アジアに関する著書を多く執筆しているノンフィクション作家。
東南アジアでまさしく日本の納豆と同じものが出てきて、
アジア納豆の存在をしり、アジアの納豆を探る旅にでる。

まぁ、でも納豆だから大体話としては想像できる・・・。
そんなナメた考えで読み始めたらなかなか面白かった。
著者の文章もいい。
軽い語り口で人柄がでているようで読んでいて疲れない。

納豆が食べられているのは、主に、アジアの山の奥深くに住んでいる民族。
それは単に偶然ではなく、歴史や風土と密接に関係している様子を
著者は描き出す。
そして、納豆民族の多くは同じ国の多民族から迫害や差別を受けていることも多い。

納豆という切り口でアジアをみるとまったく違ったように国々の姿が見える。
幸福の国といわれるブータンで10万人も難民がいたとは、
まったくの初耳。

ネパールではインドよりはっきりとカースト制度があって、
名前でカーストが分かれているとか、
次々と知らないことばかりで興味深かった。

それから納豆の食べ方の日本との違いも面白い。
糸をひかないものがおおく、
スープや炒め物につかうことが多い。
日本のようにごはんにそのままかけて食べるもの、
糸のひきがつよいものは珍しかった。
でも、日本の納豆も調べると実はそうではないのがわかる。

日本の納豆の発祥や歴史についても探っていて、
それも面白い。
秋田出身の人間としては納豆汁を普通に食べていたので、
逆に一般的ではないんだと改めて驚いた。

訪ねる国や地域でさまざまな人々と交流し、
話を聞き出す著者の姿に好感が持てるし、うらやましい。
こういう人柄の人には、自然と人が集まるんだろう・・・・。

最後、縄文まで日本人の食をさかのぼっていく感じは
知的好奇心を刺激されずにいられない。

ああ、今、主流の小粒納豆ではなく、
ひきわりや大粒の納豆を久しぶりに食べたくなった。

とりあえず腹いっぱい納豆がたべたい。









 



 
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テーマ:ノンフィクション - ジャンル:本・雑誌

ノンフィクション | 10:52:17 | Trackback(0) | Comments(0)
左遷されたキャサリン・ダンス。 シリーズ第4弾 「煽動者」 ジェフリー・ディーヴァー 著  池田真紀子 訳
「煽動者」
ジェフリー・ディーヴァー 著   池田真紀子 訳



キャサリン・ダンスシリーズ、第4弾。
左遷されたダンスが、集団パニックを引き起こす犯人を追いつめる。





ジェフリー・ディーヴァーは好きで、新作が出るたびに読んでいます。
リンカーン・ライムシリーズが有名ですが、本作のキャサリン・ダンスシリーズも、
十分に読者を楽しませてくれます。

物語はソリチュード・クリークという場所のナイトクラブから始まる。
バンドの演奏が行われ、混雑している店内で、煙が漂いはじめ、
火事が発生したと館内放送が流れる。
指示に従い、非常口へと殺到する客。
しかし、非常口の外側に大型トラックが駐車され、
扉が開かない状態だった。
客はパニック状態になり、3人の死亡者がでる惨事となる。

この事故を調べることになったのが、
得意のキネクシスを駆使して行った取り調べで、容疑者を見破れず、
取り逃がしてしまい、民事部に左遷されたダンス。

当初、偶然が重なった事故だと思われていたものが、
ダンスが調べると、誰かが意図的に仕組んだことがわかってくる。

犯人はどんな人物なのか。
そして、事件を起こす動機は何なのか。

作家の講演会、テーマパーク、病院のエレベーター。
次々と起こるパニック事件。
数少ない手がかりの捜査で浮かび上がる容疑者たち。

ディーヴァーの作品は、早い段階で犯人の視点でも描かれるので、
犯人がどんな人物なのかは読者には明かされている。
今回の犯人も犯行の様子が描かれている。
しかも、用意周到なのでダンスもなかなか追いつめることはできない。
ちょっと犯人側に都合よすぎないか・・・。
と思わないではないが、
不特定多数が集まっている場所でのパニックや
群衆心理や行動がリアルに描かれていて興奮してしまった。

次はどこを狙うのか、何のイベントに潜入するのか。
読者は先を読み、想像を働かせるが、
その心理もうまく利用してだましてくれる。

今作はなぜか日本や日本人がエピソードとして何度か登場する。

ソリチュード・クリーク。
直訳すると「コドクノオガワ」
この場所が、戦時中に日系人の強制収容所があった場所だったとか、
ダンスの息子のウェスが友達から無理矢理奪うものが、
日本のマンガの「デスノート」とか。


ラスト、事件の全貌や動機が明かされるが、
ちょっと拍子抜けしてしまった。
それまでさまざまな容疑者を捜査した後だったので、
裏をかきすぎたのでは・・・。

でも、さすがのディーヴァー。
最後におおきなサプライズが・・・・。
帯では「背負い投げ」と書かれている。

ダンスのプライベートや息子のウェスの話は、
ちょっと出来すぎ、まとめすぎと思ったが、
それでも十分楽しませてもらった。

続編の展開も気になる。






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翻訳本 | 14:17:25 | Trackback(0) | Comments(0)