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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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師と仰ぐ作家の秘められた恋と恋人の失踪事件を調べるうちに・・・。 ジョエル・ディケール 著  橘 明美 訳 「ハリー・クバート事件」
「ハリー・クバート事件」
ジョエル・ディケール 著
橘 明美 訳


二作目の壁にぶち当たったベストセラー作家が、
師と仰ぐかつてのベストセラー作家の秘められた恋と恋人の失踪事件を調べるうちに、
意外な事実が明らかになっていく。





2014年に刊行された評判のミステリー、待望の文庫化です。
上下2冊、年末年始でかじりつくようにして読みました。

評判になっただけあって、冒頭から惹きこまれました。

1975年、アメリカ。
少女が男から追いかけられ、森に逃げていくのを見たと通報する女の様子が語られる。
そして、場面は変わり、2008年。
作家デビューし、1作目がベストセラーとなったが、
2作目がなかなか書けずに出版社から催促されているマーカス。
セレブ生活を謳歌しすぎて、1作目から時間がたちすぎ世間からも忘れられかけている。
困り果てて、最後に頼ったのは、作家になるきっかけをつくってくれた、
大学での恩師でベストセラー作家のハリー・クバート。

久々にハリーの元を訪れ、悩みを相談するマーカス。
ハリーから創作のヒントをもらおうと本棚を漁っていると、
75年に失踪した少女の新聞記事と、少女とやり取りした若き日のハリーの手紙を見てしまう。
その後、自宅に戻ったマーカスに、
ハリーから、行方不明になった少女・ノラの殺人の容疑で逮捕されたと連絡がある。
ハリーにかぎって殺人なんかするはずないと、
2作目の執筆を放って、ハリーの自宅へと駆けつけ、
ハリーの無実を証明しようと失踪した少女ノラについて調べ始めるマーカス。



一気に惹きこまれたが、途中長さをたびたび感じた。
手紙や小説や録音など、
さまざまな記述で75年当時のオーロラの町と
そこに住む住民の人間関係を浮かび上がらせていくのだが、
さすがに細かすぎてちょっと飽きてしまう。
それでも最後まで読んでしまったので、
単純につまらないとは言い切れない。

読んでいるといろいろと突っ込みたくなるところもでてくる。
後半ノラが警察署長に対してやったこととか、
「そんなことするわけないだろ、15の娘が・・・」と突っ込んでしまった。

ノラの人物像も前半と後半では大きく違ってくる。
純粋無垢な少女だと思いきや、計算高い面もあって、取引を持ち掛けたり・・・。
読み終わっても、ハリーが恋愛感情を持つほど魅力的とは思えなかった。
さらに言えば、オーロラの町でモテモテの当時のクバートも、
まったく魅力を感じない。
優柔不断で、虚像の大作家のイメージにしがみついているばかり。

読み終わった物語を振り返ると、
かなり瑕や欠点が多いと感じる。
話が一つに定まらずにあっちに行ったり、こっちにいったり。
ノラの母親のサプライズに関してはさすがに都合がよすぎる。

おそらく、書きながらどんどんアイディアが湧いてきて付け足していったんじゃないか。
大まかな構成はできていたんだろうけど・・。
あとから付け足し付け足しで書いていったがために、
人物像がいい加減になったと想像する。

唯一、キャラクターが立っていて、読んでいて楽しかったのは、
マーカスとその母親の会話。
日本人でもこういう母親いるいると、
うなずける典型的な母親像。
読んでいてホッとするし、母親の登場が楽しみだった。


難ありの小説だけれども、
最後まで読ませるからにはそれなりの面白さがあるのだと思う。





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テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

翻訳本 | 21:40:44 | Trackback(0) | Comments(0)