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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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NO.1テニスプレーヤーの理想の食事論  ノバク・ジョコビッチ 著 タカ大丸訳 「ジョコビッチの生まれ変わる食事」
「ジョコビッチの生まれ変わる食事」

ノバク・ジョコビッチ 著
タカ大丸 訳



言わずと知れた、世界NO.1テニスプレーヤーによる理想の食事論。
半自伝的内容も含まれていてとても興味深かった。





タイトルだけなら、とても読みたいと思わないかもしれないが、
実際読んでみると、なかなかこれが面白かった。

タイトルの通り、著者の食事に対する考えが語られているのだが、
なぜ食事に気を付けるようになったかも描かれていて、
その辺も面白かった。

著者のジョコビッチ。
今やテニス界にその名をとどろかせる、
不動のランキング1位のプレーヤー。

1位になってからのジョコビッチしか知らなかったので、
その前のナダルやフェデラーを追いかけている時期のエピソードは
とても面白かった。
いつもいいところまではいくものの、
試合が長くなると後半で必ず体に不調があらわれ、
休憩をとることが多かったそうだ。
トップクラスの選手ではあるものの、
世界最高の選手にはまだ到達していなかった。

さまざまな試行錯誤を経て、偶然ジョコビッチの試合をテレビで見ていた医師のアドバイスで、
食事の内容を見直した結果、
これまでとは明らかに違うからだになったということだ。

端的に言うと、その食事法の核は、
小麦断ち。
欧米では今や結構知られている食事法らしいが、
日本では一部の小麦アレルギーの人くらいしか知られていないのではないか。

著者は小麦に対する耐性がない体質で、
小麦を断ったことでみるみる体調がよくなり、
テニスでもランキングをあげることに成功し、
ウィンブルドンをはじめ多くの大会で優勝することができた。

アレルギーや耐性のない人でも、
小麦を断つと体調がよくなると書かれているので、
どの程度科学的に証明されているかはわからないが、
とにかく2週間試してみる価値はあると思った。

実家がピザ屋で子供のころからピザをよく食べていたというのも
なんだか切ない。

著者の食事を中心に書かれているのはもちろんだが、
半自伝的な内容のところも興味深い。

著者はセルビア出身。
旧ユーゴスラビアの民族紛争で、
セルビアがNATOから空爆に遭い、
身近な人の死を幼くして経験していた様子。
シェルターで、断続的に続く空爆の騒音におびえていた日々
についても書かれている。
とてもテニスをするような環境ではなかったが、
それでもトッププレイヤーになるという強烈な目的意識で
トップにまで上り詰める。

複雑な旧ユーゴスラビアについてもっと知りたいと思ったし、
セルビアが欧米から嫌われているというのも初めて知った。
(著者が日本のユニクロとスポンサー契約を結んだこともその辺に理由があるのか?)

世界NO.1のアスリートのライフスタイルや考え方に触れられるのは、
とても貴重だと感じた。

巻末にはおすすめ食材のリストや料理レシピも載っているので、
実践の参考になると思う。

個人的には全部は無理でも少しは実践したいと思ったが、
読み終わって、腹が減ってのあんぱんを食べてしまったので、
道のりは険しいと思う。












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翻訳本 | 13:32:25 | Trackback(0) | Comments(0)
ハードボイルド×ミステリーの名作  マーガレット・ミラー著 黒原敏行 訳 「まるで天使のような」 
「まるで天使のような」

マーガレット・ミラー 著
黒原敏行 訳


ハードボイルドの味わいがありながら、ミステリーの醍醐味も味わえる名作。






冒頭から一気に物語にひきこまれる。

カジノで有り金全部をすったクイン。
知り合った男に、友人のいる町まで乗せてもらうはずが、
目的地の途中の、それも誰もいない山奥で車を下ろされる。
仕方なく近くにあるという「塔」に助けを求める。
そこは文明を嫌い、人里離れて共同生活を送る新興宗教の施設だった。
水と食べ物を与えられ、「祝福の修道女」に親切にされるクイン。
「祝福の修道女」はクインにとある人について調べてほしいと依頼する。
その男の名は「パトリック・オゴーマン」
早速、クインはオゴーマンについて調べ始めると、
数年前に交通事故に遭い、失踪していることがわかる。

このあらすじだけでも、結構興味をそそられると思うが、
実際読むとそれ以上に没頭してしまった。

展開が早いし、文章も読みやすいし、心地いい。
会話の受け答えもしゃれている。
前半は、オゴーマンについて調べるクインのまわりで、
いろいろと起きて目が離せなくなる。
深い闇の中を探検調査するときのような、
不安でありながらも何かを期待しているような、
そんな感じ。

後半は、調査で会った人やわかった事実から、
クインがいろいろと推察している様子が描かれる。

クインがオゴーマンについて調べる小さな町、チコーテ。
油田での労働者が大半で、さびれている田舎町。
できることならば別の町に行きたいが、
仕方なくここで生活を送っている人々。
田舎ならではの閉鎖的で、陰鬱な感じがよくわかる。
どうにもならない人生から抜け出そうと考えるが、
日々の生活でそのことを直視せずにいる。

読了後、振り返ると、
日常からどうにか抜け出そうとしたオゴーマンの心情が
じんわりと伝わってくるように思った。


元々探偵をしていたというクインだが、
鋭い嗅覚で事件と事件、人と人を結びつける様子をみると、
カジノで金を全部なくし、
人里離れた山奥に放置されるような荒んだ生活をしていたとは思えない。

印象に残ったのは、
クインがオゴーマンの妻のマーサを探してキャンプ場に行き、
事件についてだけだなく、いろいろと話すところ。
会話をしながら、互いに探り合い、
二人の関係が徐々に変化する様子が、
生々しく描かれていると思った。

ラストの数行にはもちろん驚いたが、
それを加味しなくても十分に楽しませてくれる一冊だと思った。











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翻訳本 | 21:23:11 | Trackback(0) | Comments(0)