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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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■広   告

現場に残された証拠品から真犯人を割り出す。  ラッセル・エドワーズ 著 「切り裂きジャック 127年目の真実」
「切り裂きジャック 127年目の真実」
ラッセル・エドワーズ 著

切り裂きジャックの犯行現場にあった証拠品を手に入れた著者が
科学的な手法で真犯人を解明していく





切り裂きジャックについて漠然とは知っていたが、
本書を読んでその犯行の様子を知ると、
想像以上に残忍で驚いてしまった。
被害者の娼婦を殺すだけでなく、
内臓をえぐりだし、
頭部が切り離されるほどに首をきりつけ、
鼻や耳を切り取ったりしている。
そして、犯行を重ねるうちにその残忍さは、
激しさを増している。

著者は作家とか研究者ではなく、
切り裂きジャック研究家。
実業家で会社経営の合間で、
切り裂きジャックに取りつかれて、
研究している。
イギリスにはこういう人が多いのだろう。

著者の経歴とともに、
どんな風に切り裂きジャックと出会い、
ハマっていったかも語られる。

そして、本書に核となる証拠品を手にいれる過程も描かれる。
それは、犯行現場に残されていたとされるショール。
オークションにかけられたが、
競り落とされず、その後著者が買い取ることになる。

このショールには血と思われるシミが残されていた。
そのシミから事件や犯人の手掛かりが何かつかめないかと、
解析や分析する。


切り裂きジャックについて、
さまざまな憶測があり、
いろいろな真犯人説が飛びかって、
多くの書籍があるのも知っていたので、
127目の真実と言われても、
あまり期待はしなかったが、
ラストには明確な結論に達している。

終版に描かれる、
血のシミや新たに見つかった精液と思われる、
犯人の痕跡からDNAを取り出して、
分析する様子はとてもドラマチックだった。

分析を担当する専門家のトラブルや、
取り出したサンプルが紛失するなど、
さまざまな困難に見舞われながらも、
真犯人へとたどり着く。

DNAの取り出し方や分析方法など、
かなり専門的な内容にはちょっとウンザリしてしまったが・・・。


驚いたのは、
当時の捜査当局は、
有力な容疑者を特定していたということ。
手掛かりもないまま、
捜査が暗礁に乗り上げていたと勝手に思っていたので、
意外だった。

捜査が順調に進展していれば、
犯人が逮捕されていたかもしれない。


犯行の様子が発生順に書かれていたが、
当時のロンドン・ホワイトチャペルの街の状況や、
その当時の住民、社会の底辺の人たちの生活も描かれ、
それも興味深かった。

長らく闇に隠されていた切り裂きジャックの真実に
一歩一歩迫っていく過程は
読んでいてゾクゾクして興奮がおさまらなかった。










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テーマ:ノンフィクション - ジャンル:本・雑誌

ノンフィクション | 00:17:55 | Trackback(0) | Comments(0)
ミステリー好きでなくても必読の一冊。   ピエール ルメートル 著 「その女アレックス」
「その女アレックス」
ピエール ルメートル 著
橘 明美 訳



各ミステリーランキングでNO.1を獲得した注目のミステリーサスペンス。
ランキングに偽りなし。
とても興奮しました





毎年発表されるミステリーランキング。
2014年のNO.1をいくつも獲得したのが本作。
どれほどのものかと期待しながら読みました。

冒頭からいきなり惹きこまれます。
若い女、アレックスが車に連れ込まれ、さらわれます。
物語に身構えていなかったので、結構衝撃的。
しかも、文章が読みやすいし、
展開も早いのでさらに惹きこまれる。

そして、この事件の捜査当局の担当者、
警部のカミーユの視点からとアレックスの視点からと
交互に描かれ、
まったく読者を飽きさせず、
ぐいぐい引っ張っていきます。

アレックスとカミーユ。
人物像がしっかりしている。
それぞれの人生や生活が語られるが、
アレックスはどこか謎めいていて、
徐々にその素性が明かされていく。

カミーユは背が極端に低く、
妻を事件で亡くしている。
部下のルイは実家が富豪で、
アルマンは対照的にしみったれ。
それぞれのキャラクターが際立っていて、
凄惨な物語のアクセントになっている。

この本を紹介するのに、
ストーリーを描くとネタバレになってしまうので、
未読の人は以降は読まない方がいいと思う。
なるべく予備知識なしで楽しむ方がいい。


冒頭のアレックスの誘拐事件の捜査が進展すると、
なぜアレックスが誘拐されたのか、
アレックスは一体何者なのかに焦点が当たっていく。


前半からグロいシーンが登場して、
その描写がこの著者がうまい。
ねずみとアレックスの格闘は、
読んでいて顔が歪んでしまった。

アレックスをろくでもない女だと思って、
嫌悪して読み進めると、
後半で明らかになるアレックスの人生、生い立ちに
深く深くため息をつきたくなった。


久しぶりに読み応えのある小説に出会えた充実感。
いい小説を読み終えた時の、
他人の人生を全身で味わえたような、
何とも言えない満足感。

これだけ面白い小説にはなかなか出会えないと思う。
ミステリーでは「解錠師」以来。

ランキングに偽りなし。
未読の人は、ぜひぜひ読んでください。
自身を持っておすすめできます。












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テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

未分類 | 21:42:29 | Trackback(0) | Comments(0)