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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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関東連合・元メンバーの回想録  瓜田純士 著 「遺書  関東連合崩壊の真実と、ある兄弟の絆」
「遺書」
関東連合崩壊の真実と、ある兄弟の絆


瓜田純士 著

関東連合の元メンバーの著者の回想録。意外と言っては失礼でが、面白かったです。


遺書 ~関東連合崩壊の真実と、ある兄弟の絆~遺書 ~関東連合崩壊の真実と、ある兄弟の絆~
(2014/04/18)
瓜田純士

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歌舞伎俳優の暴力事件や人違いの暴行致死事件で、
たびたびメディアに取り上げられた「関東連合」。

本書は、その関東連合の元メンバーの著者が、
自身の中学時代から、
人違いで一般の人が襲われた事件までを回想した一冊。

集団で飲食店におしかけ、
金属バットなどの武器で、
そこにいた客の一人を死に至らしめた事件。
本当の標的は、関東連合と反目しあっていた、
とある兄弟だったそうだ。

著者は関東連合のメンバーの多くとも知り合いであり、
やがて反目しあうことになる兄弟とも親しい間柄だったそうだ。

ねぜあんな凶悪な襲撃をするほど、
対立することなるのかを、
自身の経験をもとに回想していて、
とても興味深く読んだ。

自分より下の世代で、
こんな凶悪な不良グループがいたことに
まず驚いてしまう。

横浜銀蝿とかビー・バップ・ハイスクールとかが
はやっていたのはもっと上の世代だと思うので・・。

ケンカや暴力、
盗みなんかの犯罪に明け暮れていた著者は
やがて暴力団に所属するが、
その後服役中に文章を書き始め、
出所後、数冊の本を執筆して出版している。

もともと才能があったのか、
文章もほとんど違和感なく読めた。

通常の報道では知りえない情報ばかりで、
結構興奮してしまった。
犯罪とか暴力団の裏情報もちょっとあったり。
ただ、伏字やイニシャルが多いので、
イメージがわきにくく、読みにくい。

登場してくる関東連合の人物や兄弟の名前は、
伏せられているが、ネットでは実名で登場しているので、
隠す必要があるのか疑問にも思った。

関東連合や著者と関わりになった人は
たまったもんじゃないと思う。
JOYのお姉さんとか・・。
(著者はタレントのJOYの姉を脅したとして逮捕されている)
でも、著者と利害関係がないので、
興味津々で読んでしまった。

関東連合のグループやメンバーの
一面を知ることもできるし、
東京のアンダーグラウンドの
歴史の一部としても読める。
また、道を外れてしまった若者の
青春物語とても楽しめる。

表紙ではカッコよく決めている著者だが、
実際は顔まで覆われている刺青を隠すためだと思う。
ついこの間までとっぷりと裏社会に浸かっていたことを
隠すように。

言い分が自己中心的で、
都合がいいと感じてしまうところもあるし、
不良や犯罪を、
ドラマティックに描いて、
やさしいまなざしで見ているところは、
イヤミな感じもした。
(著者や関東連合の被害にあった人は本当に気の毒と思う)

それらを加味しても一読する価値はあると思った。


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ノンフィクション | 15:28:12 | Trackback(0) | Comments(0)
死刑囚の取材を依頼されて・・・。  中村文則著 「去年の冬、きみと別れ」
「去年の冬、きみと別れ」
中村 文則 著

「掏摸」が評判になった若手純文学作家の著作。
とある作家が女性二人を殺した罪で死刑の判決を受けた男に話を聞き、
文章にしようとする。

読み進むうちに、徐々に読者にわかっていく物語の全貌。



去年の冬、きみと別れ去年の冬、きみと別れ
(2013/09/26)
中村 文則

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著者の評価は結構高いようだ。
「掏摸」は世界各国で翻訳されていて、
外国の本のランキングにも入っているそうだ。

設定が「二流小説家」に似過ぎている。
この小説から着想を得たのだろうか。

著者の本を読むのは「掏摸」以来2冊目。
前回も同じような感想を持ったと思う。

20代くらいに読んでいたなら、
もっと心に突き刺さるものがあったかも知れない。

この著者の作品を読むには(楽しむには)、
あまりにもこちらが歳を取りすぎているように思った。
ぼんやりと、なんとなくわかったような気にはなったが、
ぐさりとくるようなものはほとんど感じることができなかった。

繊細で静謐で、興味を抱かせるような文章ではあるけれど、
構成も文章も思わせぶりで、
全貌が見えても特に衝撃的ではなかった。
この本の内容に何かを感じられない自分が
薄汚れて、擦り切れているのかもしれないが。

人間の凶悪の部分とか、邪なたくらみとか、
歳をとればたいていのことは想像したり、
経験したりしている。

引用される小説なんかで独特の味わいを出しているが、
著者のうぶな感じにどうしてものれなかった。

パスポートを偽造して、
中国に出国した在日ブラジル人の女がニュースになったが、
身分証明の偽造の危険を描いているところは、
何ともタリムリーで気味が悪かった。

種明かしのように、
最後に語られる内容は、
あまりにも都合よく、つじつまあわせの感じがして、
入り組んだ構成なのに、
最後は長い語りで全部を明かしてしまうのが、
あっさりしすぎていて残念だった。



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小説 | 14:37:36 | Trackback(0) | Comments(0)
キャサリン・ダンス シリーズ、第3弾。 ジェフリー・ディーヴァー著「シャドウ・ストーカー」
「シャドウ・ストーカー」
ジェフリー・ディーヴァー著
池田真紀子訳


キネクシスの捜査官、キャサリン・ダンスが活躍するシリーズ第3弾。
若手人気歌手に近づいてくるストーカーの事件を解決します。



シャドウ・ストーカーシャドウ・ストーカー
(2013/10/15)
ジェフリー ディーヴァー

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しぐさや視線など微妙な人の動きに注目して嘘を見破る、キネクシスの達人、
キャサリン・ダンス捜査官。

今作は、休暇中のダンスが友人で、
人気カントリー歌手のケイリー・タウンの周りで起こる事件を捜査する。

休暇を利用して趣味の音楽のために、
フレズノという街を訪れているダンス。
そのフレズノでコンサートを予定していたケイリー・タウンの信頼するスタッフの一人が
コンサート会場で死体で発見される。

以前からケイリーをつけまわし、
一方的な感情を書いたメールを送りつけていたストーカーの男が
前日にケイリーたちが立ち寄ったレストランに現れ、
激やせした姿でケイリーに親しげに話しかけて、
スタッフに追い返されていた。
当局はその男を署に同行して事情聴取し、
強引に逮捕する。
事情聴取の様子を見ていたダンスの反対を押し切って・・・。

その後もケイリーの周りで事件がつづく。
犯人はストーカーなのか。
それとも別の誰かなのか。
後半までなかなか判断がつかず、
読んでいる方も一緒にドキドキさせられる。

ケイリー・タウンは、2世スターで、
父親のビショップ・タウンもかつて人気のカントリー歌手という設定。
勝手に実際のカントリー歌手、マイリー・マイラスをイメージに、
物語を読んだ。

日曜日から金曜日の6日間の物語。
一日一日が濃密で、ものすごい緊迫感。
しかもこのストーカーの男がとても賢くて、
捜査陣を逆に不当逮捕で訴えてくるので、
翻弄されるもどかしさも加わり、
どんどん先が読みたくなりページが進む。

責任者が捜査から外れることになり、
ダンスが事件を引き継ぐことになるが、
捜査は難航する。

そんな中、意外な形で捜査が進展するが・・・。

いわゆるアウェイの状態で捜査に奮闘するダンスが
何とも新鮮で応援しながら呼んだ。

ところどころにはさまれるカントリー音楽や、
音楽の発展の歴史も読みどころで興味深かった。

心のうちを読み取れないストーカーにキネクシスの技術が
あまり通用しないので、ダンスの事件は犯人側の思うとおりに経過する。

ジェフリー・ディーヴァーのもうひとつのシリーズのキャラクター、
リンカーン・ライムも登場して、
ダンスを手助けするので、
ディーヴァーファンはたまらない。

相変わらず、結末は一筋縄ではいかない。
ドンデン返しがまっているのそこでも楽しませてくれる。

残りのページ数を考えるとまだ何かあると身構えてしまうが、
それでも十分楽しませてもらった。
とことん読者を楽しませようという著者の心意気がわかる。

さらに今作に登場するケイリー・タウンの架空の曲の詩が巻末に載っていて、
曲がネット上で聴けるというサービスぶり。

極上のエンタテイメントに大満足でした。



シャドウ・ストーカーシャドウ・ストーカー
(2013/10/15)
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翻訳本 | 23:52:50 | Trackback(0) | Comments(0)