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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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旧東ドイツ出身の刑事の物語   ヴォルフラム・フライシュハウアー著 「消滅した国の刑事」
ヴォルフラム・フライシュハウアー著
「消滅した国の刑事」



「消滅した国」とは、東ドイツのこと。
事件の捜査をする担当する刑事の責任者が、
東ドイツ出身のツォランガーという人物。

このツォランガーが、捜査が進展していくうちに、
意外な形で関わっているのがわかってくる。



消滅した国の刑事 (創元推理文庫)消滅した国の刑事 (創元推理文庫)
(2013/06/21)
ヴォルフラム・フライシュハウアー

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女性の胴体に、山羊の頭を据えた異様な死体が発見される。
捜査にあたる警察の責任者のツォランガー警視正は、旧東ドイツ出身。
数ヶ月前に、容疑者の言動にキレて殴りつける不祥事をおこして問題となり、
仕事を休んでいたが、今は復帰している。

同じ頃、兄の自殺に疑問を感じて再捜査を求めているエーリンが、
ツォランガーに面会を求めていたが、会えず、
独自に兄の死を調べ始める。


事件の捜査が徐々に進展するにつれ、
ツォランガー警視正が事件に深く関係しているのがわかってくる。
そして、別々と思われていた事件が、つながっていた。

捜査責任者のツォランガーを通して
奇怪な事件が解明される様子が描かれ、
定番の警察小説とか捜査の物語かと思いきや、
ツォランガーの事件への関与がわかってきて、
一体、物語はどこへ進むのかとちょっと先行きが読めない不安な感覚になった。

後半は、捜査する側から追われる側になるツォランガーが、
事件の中心人物となり、そのまま結末かと思いきや、
サプライズの展開となり、真実が明らかになる。

物語全体として、事件と人物が複雑に絡み合って、
読み終わっても何かすっきりせず、
消化不良の余韻が残った。

リーマンショックで救済はされたものの、
大して責任を追及されなかった金融関係の狡猾さが
この本にも登場する。

読みどころは、東ドイツ出身者のツォランガーが
(おおげさにいえば)社会主義を肯定しているところ。
今のドイツ社会の犯罪とを比べて
旧東ドイツでは犯罪が多くなかった。
自由な社会が何から何まですばらしいというわけではないので。
まぁ、当然なんだが・・・。

旧東ドイツに住んでいた人は、、
少なからず今のドイツに違和感を感じていて、
この本に登場した人物のように、
それを何とかしようともがいている人がいるんだろうと、
想像してしまった。




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テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

| 21:11:08 | Trackback(0) | Comments(0)