投稿日:2011-07-26 Tue
「クルマニホン人」 松本英雄 著
自動車テクノロジーライターの著者が、
日本車の魅力や日本の技術力の高さ
そして、欧州者と比較しての日本車の足りないところなどを
綴った一冊。
![]() | クルマニホン人: 日本車の明るい進化論 (2011/06/24) 松本 英雄 商品詳細を見る |
冒頭の「日本車の危機」で、
日本車の至らないところやまだまだ欧州車に追いつけないモノつくりの部分など
日本車への批判が書かれているが、
それ以降はほぼ、日本車のコレまでの発展と、
日本車メーカー各社の開発して技術やクルマを具体的に取り上げて、
賞賛している。
モールディングが苦手でボンネットの裏のつくりが粗雑。
鋼性感を演出するのが下手。
日本車の悪いところをまとめるとこんな感じ。
細部がどうしても欧州車には叶わないようだ。
著者の具体的に取り上げる車種やエピソードを
自分の意見や自分の自動車の歴史と重ねながら読んだ。
日産の新型マーチのデザインは最悪(なぜこのデザインになったかは本書を読んでください)
とか、ユーノスロードスターの登場が世界に与えたインパクト、
スズキワゴンRの新しい軽のパッケージなど、
納得できる意見は楽しく読めた。
ただ、この辺のエピソードはどこかで聞いたことがあるようなものばかり。
(NSX・ユーノス800・スカイラインGT-R・スバル・・・)
新しい情報やクルマに対する考えが皆無とは言わないが、
もう少しいろんなクルマを取り上げてほしかったかな。
メーカー別に会社の特徴や、名車の解説なんかをしてもよかったと思う。
手軽に読める読み物ではあるのだが、
小一時間で読める分量・書かれている内容が当たり障りのない感じ。
本を読むのが楽しみの者にして見れば、
かなりもの足りなかった。
徳大事氏の寄稿文でも著者を愛すべき人間として捕らえている。
この本は、クルマ語る著者の姿や業績みたいなものが
文章のあちこちでちょっとにじみ出ているのが嫌な感じがした。
手軽に読める自動車の本ではあるのだが、
少ない分量や軽い内容など
すべてにおいてバランスの悪い本という印象が強く残った。

クルマニホン人: 日本車の明るい進化論
- 松本英雄
- 二玄社
- 1050円
書評

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