投稿日:2009-03-29 Sun
「探偵は犬を連れて」イヴリン・デイヴィッド著
木村博江 訳
久しぶりのオーソドックスな探偵物語でした。
特徴は、この探偵が借り物の変な車に乗っているということと、犬を連れていること。
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犬がまさに相棒。
愚痴から事件の相談までなんでも、探偵のマックは、アイリッシュウルフハウンドのウィスキーに語りかけます。
事件は、大学経理部長の死と消えた金と失踪した大学の職員の絡み合ったもの。
失踪した大学職員の姉が登場してきて、さらに事件が複雑になって最後までもつれ合う。
もう少し展開が速くてもいいかなと少し思うほど、ゆっくりと人物と物語の背景が描かれる。
定番だが、すこし落ち着いたところに再び事件が発生。そこやはり、よみどころのひとつ。
興奮します。
この小説の魅力は、キャラクター。
主人公の探偵マック。ちょっとおとぼけ。
自前の車がなく、知り合いの葬儀屋からかりた霊柩車やゴキブリ駆除車に乗って事件の捜査にあたる。なんか、想像しただけdもまぬけ。
このとぼけたマックにいい感じで、犬のウィスキーが突っ込みをいれる。
それから、魅力的なキャラクターが、途中からマックの助手となるJJことジュリアナ・ジャレット。
マックの事務所にきてすぐに壁紙やら床材やら改装をはじめる。
強烈だけどなんか憎めないキャラ。
ストーリー自体は、オーソドックスですが、思わぬ犯人が登場して最後まで楽しませてくれます。
殺人事件があったわりには、読後感がさわやかなのもなかなかよかった。

探偵は犬を連れて
- イヴリン・デイヴィッド
- 東京創元社
- 1176円
書評/ミステリ・サスペンス

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投稿日:2009-03-11 Wed
映画 「チェンジリング」監督・製作・音楽 : クリント・イーストウッド
出演 : アンジェリーナ・ジョリー 、 ジョン・マルコヴィッチ 、 ジェフリー・ドノヴァン 、 コルム・フィオール 、 ジェイソン・バトラー・ハーナー
クリント・イーストウッド監督。
アンジェリーナ・ジョリー主演。
静かで、抑制の効いた職人技の映画という感じでした。

内容は宣伝なんかで大体知っていましたが、予想以上にいい出来の映画でした。
いなくなった子供を捜す母の切実な思いが中心となって、女性差別とか警察の横暴が描かれる。
アンジェリーナ・ジョリーはかなり抑えて演技をして、及第点って感じだったが演技のパターンが少なくちょっと観ていてもの足りない感じがした。
テーマと内容はかなり重いものなんだけど、最後まであきることなくスクリーンに集中させるクリント・イーストウッドの職人技を感じた映画でした。
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投稿日:2009-03-08 Sun
「007 / 慰めの報酬」が公開されたばかりの007シリーズ。そのシリーズの原作となった小説を読みました。
イアン・フレミング著
井上一男 訳
「007 / ロシアから愛をこめて」
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Ⅰ部は、予想に反して007と敵対する旧ソ連の記述が続きます。
映画のようなめくるめくような、スパイとスパイの対決がいきなり登場というわけには行かない。
今から読むと、資料的価値もあるとおもう。科学技術・時代背景は今となってはもう歴史と言える。
冷戦時代のソ連では、西側を堕落した世界と決め付けて、日々謀略の計画を練っていたのだろう。
映画の方に先に触れたものだから、どうしても映画と原作の違いを考えてしまう。
映画のジェームス・ボンドといえば、ショーン・コネリー。
洒落ていて、ダンディーで、すべての女がそのセクシーさにしびれる。
どんな敵が襲ってきても、どんな事態が起きても動じない余裕のある大人の男。
この小説では、そのキャラクターの一端はあるものの、それほど軽い人間ではなかった。
自分に誘惑するために送り込まれたロシアの女の行く末を本気で心配する姿は、紳士で人間味のある男に感じられた。時には非情にならなければいけない自分の仕事に苦悩する普通の人間でもあった。
ジェームスの暮らしぶりが垣間見えるのも面白かった。
家には、スコットランド人の中年の家政婦がいる。
朝食の記述は特にジェームス・ボンドの人間性がわかる。
三度の食事のなかでも朝食がとりわけ好き。白い卵と固ゆでの卵が嫌い。
ホールウィートンの厚切りトースト2枚にジャージー・バター、ティプトリーのいちごジャム、オクスフォード・マーマレード、ノルウェー産ヒース蜂蜜。
いまや世界的大ヒット映画シリーズ。
その原作を読めたのは、貴重な読書体験でした。

007/ロシアから愛をこめて 新版
- 東京創元社
- 987円
書評/ミステリ・サスペンス

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