投稿日:2008-09-26 Fri
信田さよ子 著「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」
この手の本はあまり手が伸びないですが、評判だとうことで読んでみました。
今の日本とか、日本人の人生みたいなものを考えさせられました。
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著者は実際に活動している心理カウンセラー。
多くの悩める日本人の実態を身をもって知っている。
この本も、著者のもとに訪れる相談者の体験をもとに、少しずつ変化して来ている母と娘の関係を分析し、最後には、この独特の関係を健全なものにしようと娘世代にむけてのアドバイスも書かれている。
家族とか母の愛情とかをあまり掘り下げて考えてなかったから、いいきっかけにはなった。
娘とともに自分が実現できなかった夢を追いかける母。
塾を決め、学校を決め、就職先まできめて、自分の分身としか娘を見ようとしない母。
すべては娘のことを思って・・・。
普通はそう考えて、母に反抗するととてつもない罪悪感がおそってくるのだが、そこにはしたたかな母の戦略が隠されているのだそうだ。
前半の相談にやってきた個別の事例は、すごくおもしろかった。一流企業に勤めている人でも、東大を出ている人でも悩みはあるんだなぁ・・・と。
中盤からの分析や解説は、専門用語もまじっていて、すこしは心理学をかじった人じゃなければわかりにくいんじゃないか。(でてくる家族はある程度限られている。都市部のサラリーマン家庭って感じ)
語られていることには納得できるが、もっとわかりやすく書いてよって感じ。
最後に書かれている非情とも思える母への拒絶、父の存在など家族っていったい何と改めて考えてしまう。
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投稿日:2008-09-21 Sun
映画 「20世紀少年」監督 : 堤幸彦
原作 : 浦沢直樹
出演 : 唐沢寿明 、 豊川悦司 、 常盤貴子 、 香川照之 、 石塚英彦 、
大ヒットしてるみたいですなぁーー。
日本テレビが、「デスノート」シリーズで味をしめて、再び漫画原作のシリーズ作に挑戦した大作。
人気が高い原作に挑戦して、かなり気合が入っているみたいです。
原作の浦沢直樹がシナリオにも参加している。だからなのか、最初の感想としては長い。
とにかくいつ終わるんだよとため息が出るくらいに長かった。
漫画の絵ではこの物語は、とてつもないスケール感が出るのかもしれないが、実写の映画にするとなんというか、安っぽくて、荒唐無稽な作り事の世界にしか見えなかった。
どうも作っているほうは、うまくできたと思っているようだが、そうでもないよいいたいな。
この原作者はかなりのこだわりを持って漫画を描いているのがわかるが、漫画にそれほど熱中していないこちらからするとその情熱がうっとうしい。
この映画でも、どうでもいい脇役の人間の描写が多く感じて、原作者の関与が映画の質を完全におとしている。
それから、この原作者の特徴で、一番嫌いな点なのが勿体つける話の運び。
読者や観客をひきつけるのは大事だとは思うが、なんともいらだつような勿体つけぶり。
(観客を小ばかにしているとしか思えない。)
それが、嫌味となって作品を覆っている。
歴史にのこる作品を描こうという作者の虚栄心というか自己顕示欲というか。
謎が謎をよぶ展開だが、そのどれもが現実の世界でおきていることとか、いつかどこかで見たような出来事。まったくオリジナリティーが感じられない内容。
この先どんなことがあったも、続編は絶対映画感では観ない。
DVDで十分だと思う。
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投稿日:2008-09-14 Sun
朝日新聞鹿児島総局 著「『冤罪を追え 志布志事件との1000日』」
鹿児島県議選の選挙違反で起訴された12人の被告が全員無罪となった
「志布志事件」。
「踏み時」など警察の強引な取調べが批判され、テレビ・新聞を賑わかせた。
一体、この事件はどういうことなのかとずっと気になってました。
警察が、無実の人間を事件をデッチあげてまで、逮捕・拘留することがあるのか。
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この本は、鹿児島の朝日新聞の総局長が書いている。
新聞記者だから、事件とともにどう事件を報道したのかが書かれている。
どうしても、「自分たちはこんなに苦労して事件を報道した」感がにじみ出ている。
もっと事件を集中して書いてほしかったのに、部下の苦労とか、困難を極めた取材のことも結構書いてあった。
そういう本だからしょうがないか・・・。
ノンフィクションにしては、のめりこめなかったし、緊迫感がなかったなぁ。
それでも事件の大体のかたちがわかったのは面白かった。
この現代の日本で、まだ、こんな時代おくれな警察組織や刑事が存在するのかと驚いた。
冤罪。
それは、無罪の人が事件の犯人に間違われること。
でもこの志布志事件は、選挙違反の事件そのものが存在していない。
警察が事件自体をでっちあげて、普通の市民を逮捕したんだ。
史上、まれに見る警察の暴走。
じゃ、なぜ、警察はここまで暴走したのか。
なんとなく想像はついていたが、選挙での対抗候補の影響だったとされる。
選挙違反で逮捕された県議は、定数3で3人候補がいる無風の選挙区に立候補した。
当選が危ぶまれていた候補と地元の刑事が親しく通じていて、刑事が暴走したようだった。
読んでいるうちに、逮捕された人たちは本当に気の毒に思えてきてしょうがなかった。
何ヶ月も拘留され、仕事もやめざるをえなくなり・・・。
地域の人からは白い目で見られ・・。
この数年間は、本当に地獄だっただろうと容易に想像がつく。
裁判中に、警察のでっちあげだという可能性があると気づきながら裁判を続けた検察にも責任は大いにあるね。
本当に腹が立つ。
もし、自分がこんなことに巻き込まれたら、この人たちのようにしっかりと警察に対抗できるかわからない。
でも、もうちょっとわかりやすく書いてほしいなとちょっと残念。
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投稿日:2008-09-10 Wed
「かもめの日」黒川 創 著
有名な書評番組で取り上げられていた本です。
知らない作家ということもあり、興味をもったので読みました。
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冒頭は、ソ連時代に女性としてはじめて宇宙飛行士になった、テレシコワの逸話から入る。
彼女のコードネームが「チャイカ(かもめ)」とか、地上との交信で「ヤー チャイカ (私はかもめ)」といったとか、その言葉がチェーホフの戯曲の「かもめ」から来ているとか・・・。
ソ連時代の宇宙開発のトリビア満載。
青い地球を眺めていた視点は、グッと下って地球へと降りてきて日本の現代を生きる何人かの人間に焦点があう。
書評でも言われたいたが、この視点が独特でした。
ラジオのナビゲーター、雲の研究者、ラジオ番組のAD、ラジオドラマのシナリオを書く作家・・・。
そんな人間たちの生活が描かれる。
なんとなく、衛星からその人たちの生活をみているような感覚になった。
たくさんでてくるラジオというメディア。
おそらくJーWAVEがモデルになっているんだろうけど、入念に取材したのか、ラジオ番組がどう作られているのかが克明に書かれている。
そこで働く人たち疲労とか苛立ちとか不安とか。
地上から離れた高層ビルという隔離された空間のラジオ局。
電波でのコミュニケーション。
自然と宇宙船と似ているところを連想してしまう。
離れたところとつながるために、ある種の信号を発信する。
あまりにも不安定でありながら、時には、面と向かって話すよりも深く理解できる。
あまり関係ないと思われた登場人物達の人生が、実は少しづつかさなっていたというのは特に目新しいものではないのでとくに驚くことではないんだけど、最後まで惹きつけられる小説だった。
ストーリーで読ませるような小説ではなく、読者を選ぶような小説だな。
本当にこの小説を読みこなして、理解しているか不安になるけど・・・。
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