投稿日:2008-01-16 Wed
ニール・ゲイマン著 金原瑞人訳 「アナンシの血脈」今となってはなぜこの本を手に取ったのか、覚えてないんです。
本当に・・・。単純に表紙に惹かれたのかも・・・・。
とりあえず、上巻を読み終えました。
なんとも不思議な感覚です。
でも決して、悪いものじゃないんです。
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著者のニール・ゲイマンは注目の人物で、作家として活躍しているだけでなく、漫画や映画の原作、脚本なども手がけている人です。
著作は数々の賞を受けていて、今年公開された映画「スターダスト」の脚本も担当しています。
作風は、なんとなくだけどSFチックなんだと思う。受けた賞がSF関連の賞だし、この作品の内容もそんな感じだった。
物語は、結婚を間近に控えたファット・チャーリーが婚約者のロージーの進めで、結婚式への出席を実の父親に頼もうと実家のアメリカに連絡することから、大きく展開していく。
チャーリーの父親は、飲んだくれでまともには働かずそんな父がいやで、チャーリーは故郷からはなれて今はイギリスに住んでいる。
せっかく、嫌いな父から遠く離れて自分の人生から追い出せそうだったのに・・・。
結局、知り合いのおばさんのミセス・ヒグラーに連絡するとなんとなんと父が死んだことを知らされ、あわててアメリカに戻り、葬儀に参加する。
葬儀後に、さらにチャーリーがおどろく事実がわかる。
父親はアナンシと呼ばれた蜘蛛の神だということと、チャーリーにはスパイダーというきょうだいがいるということ。
まともには取り合えないような話で不思議な心もちのままでイギリスに戻ると、そのきょうだいがあらわれる。
どうもこのきょうだいも神らしく不思議な能力をもっていて、ちゃっかりとチャーリーの婚約者を寝取ってしまうんだ。
しかも勝手に会社にチャーリーになりすまして出勤するし・・・。
でも、神だから回りの人間もまったく疑うことなくチャーリーとして接する。
生活をメチャクチャにされたチャーリーは、スパイダーを追い払おうと再び、故郷おミセス・ヒグラーをたずねる。
あらすじだと、あんとも味気ない感じなんですが、これが読むとなかなか面白かったです。
外国文学特有のひねった文章表現に抵抗がある人もいるかもしれないが、それほど気になりませんでした。
現実の世界とちょっと不可思議な超自然的な要素。それから、ちょっとゆるいコメディータッチの雰囲気。よかったですよ。
でも、どうも神話的な話や空想なんかが挿入されていて、それが、ちょっと苦痛に感じた。
神とか蜘蛛とか、下巻でどういう風につながっていくか楽しみではあるのだが、いまひとつしっくりときませんでした。
いきなりでてくる、きょうだいのスパイダーがいったい何を狙っているのか、目的がわからないところがなんとも不気味。しかし、本人は決して悪いにんげんではなさそう。
それから、一番の魅力はチャーリーの情けなくて、頼りなくて、ちょっと間抜けなキャラクター。
婚約者を寝取られて逆上するんだけど、なんか、あんまり強くなさそうだし。
いつも誰かの言いなりになっている様子が目に浮かびましたよ。
チャーリーが本来の自分の生活、そして婚約者を取り戻せるのか。
そして、スパイダーはどうなるのか。
気になりますねぇ。
下巻もこのまま突入したいと思います。
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