投稿日:2007-11-29 Thu
與語 靖啓著 「写真集 花輪線 時季の記憶」花輪線。
派手な名前に似合わず、たたずまいは何とも素朴。
花輪線の走っている地域はまったくの地元です。(なんせ出身の高校が花輪っていう名前ですから・・・)
東京に出てきてもう18年。
たまには、実家に帰るんですが、この本を見つけたときはあまりにも懐かしくてすぐに買ってしまいました。
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故郷は、遠くにありて、思ふもの。
離れてくらして初めて自分の暮らしていた地域が心から愛おしく感じられます。
争うように高い建物と大規模な開発がされて、めまぐるしく変わる都会。
田舎に帰ると、やっぱり自分はこの土地の人間だとしみじみと感じてしまいます。
時の流れと空気の密度なんかがピッタリとくるんですよ。
ただ単に変わらないものへの郷愁といわれればそれまでなんですが・・・。
このローカル線とその沿線の暮らしは日本そのものじゃないのかなぁ。
何もこの花輪線に限ったことではなくて、日本全国で自然とともに生き、作物を育てて収穫する。狭い土地で、互いに助けあいながら生活する。
つつましく、ささやかでありながら豊かな暮らしがあるように思ってしまう。
大分、都会生活で心が荒んできているからそう思えるのか・・。
パラパラとこの写真集をめくり、恥ずかしながら涙が出てきました。
春の陽気の中を、夏の強い日差しの中を、収穫作業におわれる秋の人々の横を、横殴りの吹雪の中を・・・。
花輪線は黙々と走り続けます。
豊かな四季の自然と、人間が作りだしたこの鉄道という機械がなぜこんなに絵になるのでしょうか。
故郷や花輪線に対する著者の愛情もかさなって、本全体からやさしい雰囲気が漂っていました。
オールカラーの写真集だというのに、2千円もしないんです。
何とも良心的。
版元の無明舎出版は、秋田で地元や東北関係の本を地道に出版している出版社です。
もちろん会社ですから、利益を考えなきゃいけないんでしょうけど、地元に根ざしたその活動は頭が下がります。
これからも、ますます東北の文化を後世に伝えてください。
ささくれた心を、静かに癒してくれる一冊でした。
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投稿日:2007-11-25 Sun
映画 「オープン・シーズン」ソニーピクチャーズ初のフルCGアニメらしいです。
アニメでしかも、動物の物語。
なんか、二番煎じもいいとこって感じのイメージでしたが・・・・。
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実際の感想としては、ピクサーの作品に追いつけ、追い越せっていう意識がものすごく感じられました。
映像は、素晴らしかったと思いました。
特に、熊のブーグの毛並みの表現力。
ぬいぐるみのような素晴らしさでした。
同じ毛でも、荒いところとやわらかいところを微妙に質感が違っていましたよ。
物語としては、自然保護官のべスに保護されていた熊のブーグが、ハンターのショーにつかまった鹿のエリオットを逃がしたことで、大自然の中で自由に生きることのすばらしさを知り、べスとの生活に未練を残しつつも森で生きることを選ぶというもの。
森に住む動物達が勢揃いででてくる。
スカンク、鹿、ウサギ、ビーバー、鴨、リス、魚、ヤマアラシ・・・。
まぁ、賑やかだし何も考えずに見ていられるんだけど、なんとういか子供だましというか、荒唐無稽というか、特に心に響くってところがない。
そこが、ファインディング・ニモとかとは大きく違う。
そういいながらも見所はきちんと用意されている。
ビーバーのダムが決壊して、大洪水が起こるところは迫力満点。
それから、狩猟解禁されて森へと押しかけるハンターを動物たち総出でやっつけるところもみていて爽快だった。
しかし、ピクサーのアニメを見たあとだとどうしても劣って見えてしまうのです。
申し訳ないですが・・・。
最近、話題をあつめるために吹き替えにタレントを起用することが増えているけど、今回のキャストは心配なく鑑賞できましたよ。
熊のブーグは石塚英彦 鹿のエリオットは八嶋智人、べスは木村佳乃が担当している。
ほとんど違和感なかったです。とくに八嶋智人はなかなかうまかった。
ちなみにスカンクが二頭でてくるが、吹き替えをパフィーが担当していたと知ってちょっとびっくり。
ハリウッドのアニメにありがちなブラックジョーク(シュレックがよくやってる・・・)がなかったのも好感が持てた。
休日に子供と見るのにはピッタリって感じの作品でした。
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投稿日:2007-11-21 Wed
清水義範著 西原理恵子絵「独断流『読書』必勝法」
独断流・・・とは言いながら、以外と正統派な印象です。
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日本と世界の名作を、再読してその印象やら作家の技や力量なんかを解説していますよ。
西原さんのイラストもなかなか毒舌で、作品と関係ないことも描かれていたりして、いいスパイスになっていました。
名作・・・。
結構読んでないんですよね。
そんな人にもわかりやすい文章で解説してくれているんで、本当に全部読みたくなっちゃいました。
ほとんどの名作に共通することは、やっぱり名作と呼ばれている作品は
いいってこと。
やっぱ読まなきゃ。
でも、流行のベストセラーとかに、ついつい手が伸びちゃうんですよね。
ちょっとしたトリビアがあってそれも楽しかったです。
たとえば「ロビンソン・クルーソー」ってどういう人間なのかとか、
「ガリバー漂流記」がそれを意識して書かれていたようだとか・・・。
それからほかでも言われていることだけど、同じ本でも読む年代でまったく違う感想を持つということ。
十代のときに読んだ印象とまったく違ったと著者も言っていました。
最後に清水さんのオススメ本のリストも載っているから、ベストセラーにあきあきしている人、まだ名作に触れていない人にはピッタリだと思った。
読書欲をますます書き立てられましたよ。
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投稿日:2007-11-19 Mon
小川洋子著 「博士の本棚」著者がこれまでに、本や雑誌なんかに発表してきた書評やエッセイをまとめた本です。
テーマや内容が統一されていなくて、バラエティー豊か。
ひとつひとつの分量もちょうどいいから、寝る前とか、トイレの中でとかでちょっとずつ読むのにちょうどよかった。
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何とも心穏やかになる本です。
この本を読んで、著者の文章とその背景にある哲学とか価値観みたいなものを、いかに自分が大好きかを再確認しました。
(30過ぎのいいオッサンなのに、お恥ずかしい)
読んでいて、一編一編が本当に心地よかったです。
書かれている内容は本当にさまざま。
書評や映評、それから日々での出来事、数学の事。
少女時代、大学時代の思い出・・・などなど。
書評で取り上げられている作家や作品で、著者の小説の好みや小説観がわかるし、小説の味わい方なんかも勉強になる。
村上春樹、ポール・オースター、田辺聖子・・・・。
以前から、著者が「アンネの日記」に影響をうけたことは知っていたが、そのことについても語られている。
人がなせ物語を必要とするのか。
少女時代の著者が、迫害と死に直面した少女の日記に受けた衝撃とはいかほどのものだったのか。想像もつかない。
しかし、生涯を通じて何度も読み返すようなこの名作に対する著者の熱意は、すごく感じられた。(恥ずかしながら、「アンネの日記」・・・未読です。)
読書は読書を呼ぶ・・・・・・とは自分で勝手に作ったことわざだが、たくさん出てくる本や作家の話で、知らない本やまだ読んでない本なんかで、ますます本が読みたくなった。
特に、2,3回出てくる武田百合子著「富士日記」なるものは絶対読みたくなった。
日々の生活をつづっただけの本らしいが、著者はそこに宇宙の摂理があると絶賛している。
これはもう読まなきゃって感じ。
エッセイ全部いいんだけど、中でも犬のことを書いたエッセイはすばらしかった。
著者はホントに犬好きなんだなと改めて知ったし、犬のことをよく観察している。
それからまた、その犬のことを書く文章や表現がうまいね、やっぱり。
著者の本はまだ全部読んでないんでわかんないけど、もしないなら犬の小説を書いてほしいと思った。もう、これはぜひって感じ・・・。
著者は決して、好き嫌いや考えを声高には主張はしていない。
しかし、しっかりと考えの軸となるものは表現されているように感じた。
それはやはり、精神の豊かさってことかな。
ささやかな、庶民の暮らしの中でも大切なことがあるんだ。
何気なくみすごしてしまうような瑣末な出来事。何もかもが満ちたりた世界で、今一番必要なものはやはり、人間の精神的な充実ってこと。
本を読んで、さまざまなことに思いを馳せるのは正にそういうことなんだと思った。
テレビっ子の自分は毎日、何時間もテレビを見るけど、テレビや雑誌なんかでやっていることといえば、馬鹿騒ぎとか、食べ物の特集、物の特集ばっかり。
どこそこに新しい店ができたとか、この店の限定メニューは絶品だとか・・・。
そういうのもあってもいいけど、そればっかりだからね・・。
こんな時代でも、この本の帯にある「本という歓び、本という奇跡。」というような、物じゃないことについて、しかも新刊で出版されたことに、まだまだ本の世界は未来があるとちょっと感心しました。
ひとつだけ気に入らないのは、タイトルがちょっと安易すぎるかな・・・・。
でも、本当に充実した時間をすごしました。
これからも手元において、何度も読み返したい一冊です。

博士の本棚
- 小川 洋子
- 新潮社
- 1575円
書評/国内純文学


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投稿日:2007-11-17 Sat
「LOST シーズン2」「24」以外の海外ドラマには、まったく興味なかったものがちょっと見始めたら、もうやめられずに、休みなくシーズン2に突入です。
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ハマッてしまったもんはしょうがないですよ。
だって、面白いんだもん。
小出しにされる謎や登場人物の過去。
このシーズンからは、別の生存者がいることが判明して、そのグループがシーズン1のグループと合流して、そこからまた新たなドラマが生まれます。
まずは冒頭、謎のハッチの中身が明らかになります。
一体何なのかと気になって気になって仕方なかった謎が明らかになったら、それ程、たいしたことないじゃんと思ってしまった。
なんとも自分勝手な感想なんだけど、更なる謎や出来事が起こるからますますのめりこみます。
ハッチが開いたことで、変な実験みたいなことや謎の研究団体なんかも出てくるし、墜落した飛行機のこととか、襲ってくる奴らのこととか、筏で出て行った奴らのこととか、ああああ、もうなんだよ、シーズン1よりハマッちゃったよ。
更に濃密な人間関係で、共感・反発・裏切り・・・・。
もう疑心暗鬼の連続。
あっと言う間に観終わりました。
そして、ラスト・・・・。
またいいところで、終わるんだよな。
ほんと一番いいところで。
ああ、早く続きを観たい。
シーズン3のDVDは12月発売らしいんでまだまだだな。
ああ、早くしてくれよ。
CSではもう放送しているらしいんだけど・・・。
完全にLOSTフリークになってしまいました。
この濃密な人間関係はもうたまりません。
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投稿日:2007-11-15 Thu
吉田修一 著「悪人」
おそらくは著者、渾身の一作なのではないかと思いましたね。
それは、本の厚さからも伝わってきましたよ。
それならばと、この作家のファンとして、襟を正して読みはじめましたよ。
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朝日新聞に連載されていた小説です。
著者の作品は結構好きで、「東京湾景」とか「ランドマーク 」とか「パレード」とか「長崎乱楽坂」とか結構好きで読んでました。
著者の本は、場所を細かに描くのが特徴だと思うのだが、今回はその特徴がより濃くでている印象を受けた。
何せ地名や場所や道路名なんかが事細かに出てくるから、地図を見て、位置関係を確認しながら読みました。
東北出身の自分でも現場の様子が容易にわかるほど、著者は場所や状況の描写を入念に書いている。
おそらくは何度も現場を取材したのではないか。
かなり力が入っているのが、文章からも伝わってきましたよ。
物語としては、佐賀県と福岡県の県境の三瀬峠で保険外交員の女の死体が見つかり、その事件の真相やその事件にかかわるあらゆる人物の内面を描くというもの。
全体的な印象としては、宮部みゆきの「模倣犯」の印象。
つまりは、犯罪にかかわるあらゆる人物、加害者、被害者、両方の家族なんかを描いている。
似ているものの、読後感はかなりちがう。
なんというか、ちょっと感傷的すぎるかな・・・・。
途中から男と女の逃避行になってきて、どうなるのかとひっぱっていくんだけど・・・。
ラストが中途半端な印象を受けた。
しかーし、全体をとおして面白く読みましたよ。
登場する人物が、とにかくリアル。
登場人物のほとんどの内面。悪意や猜疑心、欺瞞や嘘や虚栄心が繊細に描かれているのが読みどころでもある。
ただ、人間の心のうちに隠されていたような、どろどろとした気持ちを何人分も味わうからかなり疲れるけど・・・。
でも、いろんな人の人生を一気に体験したような感覚。
著者渾身の大作なだけあってなかなかの読み応えでした。
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投稿日:2007-11-12 Mon
「それでもボクはやってない日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!」
![]() | それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり! 周防 正行 (2007/01) 幻冬舎 この商品の詳細を見る |
同名の映画も公開されましたが、映画では描けなかったこと、製作時に感じた裁判制度に対する疑問をまとめた本です。
3部構成になっていて、1部は映画のシナリオの完全収録。
2部は、監督自身がカットしたシーンなどについて解説を加えている。
そして読みどころはやっぱり、3部の元裁判官と周防監督との対談となっている。
さすがに何十回、何百回と裁判傍聴しただけあって、監督の裁判制度に対する、“これは、おかしいぞ”という熱意と研究熱心な姿が見えるようだった。
裁判や弁護士などの映画やドラマで描かれえいるのは、真実を求めて奮闘する弁護士や検事などの対立の姿が多いが実際はそんな白熱の裁判は、ほとんど皆無だということ。
何せ、起訴された事件はほとんどが有罪になっているのだから。
ほかの国と比べてもこの有罪率は突出している。
対談で周防さんは、裁判だけではなく取り調べや、逮捕、そのほか裁判にいたるまでのさまざまな手続きが、いかに被疑者に過酷なものとなっているかを訴えている。
あらゆる面から素人として感じた違和感を専門家にぶつけている。
その細かさといったら、対談相手の元裁判官も目を見張るほど。
検事と弁護士の対決といった今までのあらゆるお気楽な法廷ドラマに
終止符をうつ映画と本だと思いますね。
それくらい日本の裁判は、ドラマが起きないようにできている。
裁判や司法制度に対する、周防さんの率直な疑問と熱意に頭がさがりました。
![]() | それでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組) (2007/08/10) 加瀬亮;瀬戸朝香;山本耕史;もたいまさこ;役所広司 商品詳細を見る |
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投稿日:2007-11-10 Sat
映画 「椿山課長の七日間」突然死んだ中年男が、天国への途中で、あまりに突然の死がかわいそうだからって、七日間だけ、この世に戻ることを許される。
しかし、この世に戻った姿は元の姿とは似ても似つかない、若くて美人な女だった。
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天国からちょっとだけ戻る・・・とか、男の心で女の体のギャップとか・・・。
今更って感じの設定。そして、いかにも狙っている設定。
観客がイメージする映画をひとつも裏切らず、ジメッとした感動ものの映画でした。
客がそれを求めているからしょうがないのか。
最近の日本映画は人が死ぬ、お涙頂戴の映画が多いですな。
余命あと数ヶ月とか、病気になったとか・・・。
もう、人が死ぬ話は“ケータイ小説”だけに任せればいいじゃん。
個人的には、もうおなかいっぱいって感じです。
もともと邦画にあまり多くを期待していないし、めったなことがない限り劇場では観ないからあまり大きいことはいえませんが・・・・。
この映画で印象に残ったのは、伊藤美咲ががんばってはいたけど、ハマッてないって事。
とても内面が西田敏行だとは感じません。
いちいち挿入される西田敏行の心の声がすべてを説明してくれるから、親切といえば親切。
だれでもわかりやすく作っている。
それから、西田敏行。
ほとんど出てないじゃん。
これでがっぽりとギャラを持っていくのかね。よっぽど、全国釣り行脚とスーさんの相手で忙しかったのかね・・。
そしてそして、懐かしいのが、桂小金治。
久しぶりに見たね。
なんか人情ものにはもって来いって感じだったけど、役の上では、プライバシーがどうのとか
現代っぽいこといって親を探す子供に注意する。
そこは、手伝ってやれよって思ったけど・・・。
よかったのは、やっぱ子役がうまかったこと。
須賀健太と志田未来。
監督がテレビの人だけあって演出がかるーい感じなんだけど、この二人だけはあまり違和感を感じませんでした。
この二人にくらべると伊藤美咲は、どうしても彼女自身が演技で、男言葉をしゃべっているとしか見えないのがつらかった。
あまりにもお決まりの設定。生前はわからなかった家族や同僚の事実。
女の姿の自分に、隠さずに明かされるそれぞれの人々の胸のうち。
なんだかんだと言ってきましたが、不覚にも私、後半は泣きっぱなしでございました。
子供の純真な心には弱いのよ。
「育ててくれてありがとう」
映画の台詞で、こんな直接的な表現はあまりいいとはいえませが、涙が流れてしまいました。子供と動物にはかなわないね。
須賀健太ってやけに映画やドラマに出まくっているとおもっていたけど、なんか納得です。
やりすぎず、抑えた演技って感じで好感が持てました。
思わずブログまで確認してしまいましたよ。
できればもっと更新してほしいけど・・・。
それでもこの作品のもつあざとさにはちょっと納得がいかないんです。
さんざん泣いておいてなんですが・・・。
ちなみにこれは浅田次郎の原作小説の映画化です。
原作は読んでいませんが、おそらく映画とほとんど変わらないでしょう。
もし、この本を読もうとおもうなら、同じ天国から逆もどりの話で、森絵都の「カラフル」をオススメします。
ちょっと、時代的には前になりますがいいですよ。
胸にぐっと来ますよ。
この本を薦めた周りの人間6人中6人がよかったっていいましたから・・。
マジですよ、この話。
ほんとに、未読の人がいたら分量もそんなに長くないし、手にとってください。
全身全霊でオススメします。
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投稿日:2007-11-08 Thu
「ライフ・アクアティック」実に独特の映画でした。
全体的にゆるい感じ。切実さのかけらもない感じ。
一体、何なのか、ちょっと乗れませんでした。
![]() | ライフ・アクアティック コレクターズ・エディション(初回限定生産) ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン 他 (2005/09/21) ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント この商品の詳細を見る |
ビル・マーレー演じる海洋冒険家が、冒険の様子を映画に記録するって話で、ストーリーがなんともオトボケ。
最初から最後までビル・マーレーの淡々とした演技が印象的。
同僚をサメに殺された経験を持つのだが、特に悲しみにくれることもなく・・。
船を横に切ったセットが出てきてなんとも斬新でオトボケ雰囲気を漂わす。
ドリフのコントによくある感じのものだったけど・・。
ドリフほどは笑いどころはない。
ゆるゆるの映画にしては、キャストがなんとも豪華ですよ。
ビル・マーレー、アンジェリカ・ヒューストン、オーウェン・ウィルソン、ケイト・ブランシェット、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドグラム・・・・。
なんでこんなに有名キャストを集められたか不思議。
それ程、労力を必要としないかららくだと判断したのかね。
それからゆるゆるの映画にしては結構、金がかかってるって感じ。
爆発シーンとかあるし・・・。
アメリカ人が見るといろいろと笑いのつぼがある映画なのかもしれないが、全体のゆるさしか伝わってきませんでした。
ただ、このゆるさは嫌いじゃないですが・・・・。
![]() | ライフ・アクアティック コレクターズ・エディション(初回限定生産) ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン 他 (2005/09/21) ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント この商品の詳細を見る |
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投稿日:2007-11-05 Mon
ジェフリー・ディーヴァー著「クリスマス・プレゼント」
![]() | クリスマス・プレゼント ジェフリー ディーヴァー (2005/12) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
やっぱ、さすが、“このミス”一位。
期待を裏切らないよ、ジェフリー・ディーヴァー。
16作品が収録されている短編集。
結構の数だけど、ぜんぜんあきさせないよ。
すぐに読者を物語の世界へと誘いこむ著者の技にホレボレするよ。
ホラーあり、ミステリーあり、ほっとするような話ありで一篇一篇魅力にあふれている。
リンカーン・ライムものの短篇まで収録されていてファンにはたまらないものがありますね。
まだ、ジェフリー・ディーヴァーを読んだことのないひとにもおススメ。
時間を忘れて読みふけるよ、ホント。
どれも珠玉の作品なんだけど、ひとつを選ぶとすれば「ノクターン」がいいかな。
悪意や企みをもつ登場人物が一人もでてこないし、なんか、ちょっとほっとしてあったかくなるような話だった。
名器のヴァイオリンの盗難の話だけど、やさしくなれるような、希望をもてるような話で、異彩を放っていたな。
著者の才能を読者を魅了するサービス精神に脱帽の一冊ですな。
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投稿日:2007-11-02 Fri
映画 「ディスタービア」試写会で鑑賞してまいりました。映画専用のホールじゃないからあまり快適じゃなかったけど、それなりに楽しめましたよ。
本国、アメリカでは結構ヒットしたみたいですね。この作品。主演のシャイア・ラブーフ。もう引っ張りだこだね。何でだろう。スピルバーグによっぽど気に入られたのかな。
トランスフォーマー、そして、この作品でしょ。それから、インディー・ジョーンズの続編にも出演が決まっているようだから・・・。

ストーリーは、ヒッチコックの「裏窓」の状況と一緒なんだ。
主人公が家から出られないのは、骨折じゃなくて学校で教師をぶん殴って保護観察処分となり、自宅謹慎になったから・・・。
いくら自宅謹慎っていったって、こっそり抜け出して町で遊べばいいじゃんって思うんだけど、そう簡単にはいかない。
なんとなんと、足首に発信機をつけられ、家の敷地内から出ようとすると自動的に警察に通報が行ってしまうんですよ。
この設定が、いかにも現代的。
まったく動けないんじゃなくて、ある程度動きをゆるされているから活躍しますよ、シャイア。
トランスフォーマーに続いてやってくれますよ。
自宅から出られないことで、近所のガキに悪質なピンポンダッシュされてからかわれて、すぐに警察が急行してきたり結構悲惨なんだよな。
そんなこんで、自宅で暇をもてあましていたら隣に、かわいい女の子がいる一家が引っ越してきて、その女の子の水着姿を盗み見ているうちい近所の様子を次々と観察するようになる。
あくまで興味は、女の子の裸なんだけど、隣人の男がニュースで話題になっていた連続殺人鬼じゃないかと疑いはじめて、友達のコリア系の男と捜査を始める。
結構、ドキドキする演出がうまくて、何度も体が飛び上がり、周りのひとからウザがられました。
隣人の親父を疑い始めたらきりがなくて、どんどん疑心暗鬼になっていく。

でも、決定的な証拠がなかなか見つからないから、潜入捜査をするんだけど・・・。
いかにも現代っ子って感じで、さまざまな電気機器を駆使して捜査するんだよ。
それがまたいい感じでストーリーを盛り上げるんだよな。
ほんとにこいつが殺人鬼か、あるいいはそうじゃないのか。
最後までひっぱりますよ。
困った息子を持った母親の役を、「マトリックス」のキャリー・アン・モスが演じています。
意外とはまってましたよ。
冒頭の父親とのシーンがとってつけたような感じで、違和感を覚えたけど、すごいみどころでもあるんだ。
結構、ビビりましたよ。
スケールの大きな作品じゃないけど、結構いい味出してますよ。
最後まで飽きずにみれました。
![]() | 裏窓 (2002/06/28) ジェームス・スチュアート、グレース・ケリー 他 商品詳細を見る |
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投稿日:2007-11-01 Thu
デスノート旋風ももうさめた感のある昨今。やっと完結編を見ました。
2冊目のデスノートが登場するというのは聞いていたのですが、
予想していたような展開にはなりませんでしたね。
![]() | DEATH NOTE デスノート the Last name 藤原竜也、松山ケンイチ 他 (2007/03/14) バップ この商品の詳細を見る |
Lと月(ライト)の対決。
これが今作の主な展開。
この対決、なんか裏をかいているようで、そうでないような感じで
すっきりしないというのが率直なところ。
ああでもない、こうでもないってデスノートをこねくり回すのが面倒くさくなりました。
やっぱスケール感が少年ジャンプの世界っていうか、なんかこじんまりとしていて、がっかり。
前編はなかなか面白いと思ったんだけどなぁ。
演出も演技もマンガチック。
第三のキラ、月とも、つかまって絶体絶命の状況でなぜか急に笑い出すんだ。
もう、その演技は飽き飽きって感じ。
また、第三のキラの女性キャスターの「ら」行の発音が気になってしょうがなかった。「キラゥ・・」
女優としては致命的じゃないかな。
あと、上原さくらの大根ぶりにも驚きました。
いやみなせりふをはくときの演技は、昼ドラのレベル。
アイドルが監禁されて、縛られているところは監督の趣味が丸出しって感じで、なかなか良かったと思いますが・・・。
映画的なスケールの広がりが、前編をこえていなくて小さくまとまったのがなんとも残念。
うまくまとめようとして、こねくり回しすぎ。
何もかもが中途半端で終わったって感じでちょっと消化不良でした。
![]() | DEATH NOTE デスノート the Last name 藤原竜也、松山ケンイチ 他 (2007/03/14) バップ この商品の詳細を見る |
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