投稿日:2007-09-09 Sun
このミス大賞の受賞作。歴代の受賞作の中でも、一番の出来だということでベストセラーになりました。
既に続編も2冊刊行されています。
かなり時期はずれ的な感じはありますがやっと読ませていただきました。
海堂尊著
「チーム・バチスタの栄光」
の感想です。
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改めて書く必要もないと思いますが、ストーリーはこんな感じです。
東城大学付属病院で、不定愁訴外来を担当している講師の田口。
ある日、病院長の高階に呼び出された田口は、ある医療事故に対する疑惑の調査の特命を与えられる。
その調査とは、鳴り物入りでアメリカから帰国した心臓外科医の桐生とそのチームが手がける、左心室縮小形成術、創始者の名前を取って通称、バチスタ手術だった。
成功率が平均六割という困難な手術に、連続で成功し、新聞でもその偉業が大きく報道されていたが、このところ、三件立て続けに失敗していた。
この失敗が、医療事故か否かを調査するというもの。
院長の要請を受け入れ、「チーム・バチスタ」のメンバーに聞き取り調査し、実際の手術にも立ち会う田口だったが、めぼしい成果は上げられなかった。
そこに、厚生労働省に籍をおく医師、白鳥が登場し、田口とはまったく違ったやり方で再び「チーム・バチスタ」のメンバーを取り調べをし始める。
メンバーそれぞれの人間関係、メンバーが抱える問題、経歴が明らかになるにつれ、真相が明らかになったいく・・。
前評判が高かっただけにかなり期待して読みました。
前半からすんなりと物語に引き込まれて、田口がバチスタメンバーに聞き取りをしていき、それぞれの個性や性格が引き出されていく様子は本とに面白かったです。
しかし、後半、強烈なキャラクターの白鳥が登場してからはなんか調査の専門的な記述と物語が予定調和的に進んでいくのでちょっとがっかり。
白鳥はすべてのことについてお見通しというのがなんともいただけなかった。
最後、事件が予想外に展開するのだがそれもそれほど、意外でもなかった。
これは犯罪なのか、だとすれば犯人は誰か、いったい何が目的なのか。
それらが明らかになっても何か釈然としなかった。
白鳥と田口。
現代のホームズとワトソン。
あるいは、ポワロとヘイスティングス。
著者もそれは意識していたであろう。
すごく読みやすくて、物語の世界に引き込まれ安かったし、熱狂して読める作品だとは思うのだが、やはり、一言二言いいたくなる。
まず、病院長が物分りが良すぎて、キャラクターがはっきりしなかった。ハリー・ポッターの魔法学校の校長を連想したが、田口に見方しすぎていまひとつ院長としての重厚感が伝わらなかった。
それから、エピローグが長く感じた。
何から何まで、落ちをつけてくれてわかりやすいといえばそうなのだが、もっと鮮やかにスパっと終わるほうが、個人的には好きだな。
雨降って地固まる的な雰囲気を出しすぎなような気がした。
専門的なことを織り交ぜながら、ここまで読ませてくれる著者にはホントに感激した。
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