投稿日:2007-09-30 Sun
最近裁判傍聴が静かなブームで、関連本もベストセラーになってますが、この本の著者は裁判傍聴では、阿蘇山大噴火さんとならんで草分け的存在。傍聴歴が長いだけに、面白い裁判のポイントをおさえて紹介してくれてますよ。
![]() | 裁判長!これで執行猶予は甘くないすか 北尾 トロ (2007/04) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
かくいう私も何回か傍聴に行ったことがありまして、感想は、なんと面白いことか。
世の中、法を犯して人生を破綻させている大人がこんなに多いとは・・と唖然としますよ。
犯罪を犯した被告とは言え、大の大人がしょんぼりと肩を落としている姿や、人前でオイオイとなく姿は、どんなテーマパークでも見られないもんね。
この本にも、いろんな被告人が出てきますよ。
盗み働いた奴とか、スケベなことをした奴とか・・・。
傍聴するとわかりますが、実際の法廷はドラマなんかにあるような緊迫感なんてあまりないんですよ。
この本を読むとそのゆる~い感じが良くわかりますよ。
被告だけが法廷の主役じゃない。
むしろ、裁判官や検察官、弁護士のほうが面白かったりするんだ。
裁判傍聴が気になる人も、そうでない人にもオススメ。
道を踏み外した人の人生を味わえる一冊です。
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投稿日:2007-09-22 Sat
単純にタイトルに惹かれて手にとって本です。しかし、その内容は驚愕のものでした。
ほんとびっくりするよ。そして、何とも言えないいやな気分になる。
福田ますみ著
『でっちあげ「殺人教師」事件の真相』
少し大きい文字の感想です。
![]() | でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相 福田 ますみ (2007/01/17) 新潮社 この商品の詳細を見る |
この本の事件。まったく知りませんでした。
この後におきる中学を舞台にした先生がいじめを主導していた事件は知っていたんだけど。
その事件とは・・・。
朝日新聞の西部本社版の報道で、世間に知られるようになるのだ。
その内容は福岡市内の小学校で、生徒が担任からいじめとも取れるような体罰をうけているというもの。
その体罰は、担任教師が家庭訪問のときに、その生徒が外国人の血を受け継いでいるという事実を知ってから始まり、「血が穢れている」「汚れた血」などと発言して、耳をつかんだり、鼻をつかんだりして生徒に出血させたり、文房具などの勉強道具をごみ箱にすてたりした。
取材に対して、学校側も体罰の事実を認め、生徒の両親に謝罪したという。
その後、週刊文春が「殺人教師」としてとりあげ、他の新聞やワイドショーにも取り上げらて話題になる。
その体罰のひどさに誰もが驚き、怒りを覚えたようだ。
問題の「殺人教師」は、その後担任をはずされ、停職6ヶ月の処分を受ける。
コレだけだったら、最近の先生はホントにひどいもんだ。先生っていったいどうなっているんだということになるのだが、その後、体罰を受けた両親が精神的苦痛を受けたとして、損害賠償を求めて民事裁判を起こしたことで、意外な事実が明らかになる。
どうですか。
読みたくなんない?
もう、一気に読みましたよ。
だって、その内容がほんとにすごいから・・。
まぁ、想像つくと思いますが、ひどい体罰とか「穢れた血」、生徒が受けたPTSDという精神的なダメージなどほとんどすべてが、裁判で否定され、母親の嘘だった可能性が高いとわかるんですよ。
一体、なんでって言いたくなるような展開。
この「殺人教師」とされた先生は、体罰どころか生徒に慕われ、人気があった先生だったらしい。
新聞や週刊誌で「殺人教師」の報道が過熱しているなか、地元では、この先生の評判をしっている人は、事実とまったく違うと口々に言っていたらしい。
加えて、体罰をうけたと再三再四学校に抗議にいっていたこの母親が様々な問題を抱えていることをみんな知っていたのだ。
体罰は、「血が混じっている」として当初から人種差別を含んでいるされ、裁判ではその事実が争われるのだが、母親の語っていた祖父がアメリカ人だとか曽祖父がアメリカ人だという事実が確認できなかったことから、しだいにこの母親に疑惑の目が向けられる。
その上、生徒が体罰が原因でなったとされるPTSDなる病気も、母親以外誰一人その症状を確認できず、これも母親の虚言の可能性が高いことが判明する。
しかし、そんなに単純にことはすすんだわけではなく、この「殺人教師」は、四面楚歌のなか自らの潔白を証明するため家族の支えをうけて戦うのだ。
だって、数あるマスコミがこぞって自分のことを極悪非道な人間だと報道するのを、一切の反論も許されずに見ていなきゃいなかったんだから、その苦痛は想像を絶するよ。
裁判では、母親側の弁護士は550人も名を連ねていて、こちらは味方になる弁護士がなかなか見つからなかったんだから。
結果的には二人の弁護士が見つかるのだけど・・。
それにしても550人って異常じゃない。
この数で自分達の側の正当性を主張しているのだろう。
なによりもこの母親の虚言に驚くね。
一体なんのために、まったく罪のない教師を陥れて人生を狂わせてしまったんだかがわからない。
単にこの教師が気に入らなかっただけなのか。
そして、学校の事なかれ主義で親のいうことを確かめずにうけいれてしまった校長や教頭の罪も重いね。
とにかく、頭を低くして嵐が過ぎるのを待とうと親にとりあえず謝罪しろと教師に指示する。
最後にマスコミ。
はじめにこの事件を取り上げた朝日新聞もひどいけど、その後を受けた週刊文春と西日本新聞。
裁判でほとんど体罰や人種差別のような事実がなかったことがわかり、著者は、この事件を報じた週刊文春の西岡研介記者と西日本新聞の野中貴子記者に取材するが、考えをかえている様子はなかった。
弁護士、マスコミが極悪教師という先入観で、事実をちっとも調べずにこの事件を暴走させたのだろう。
しかし、地元の人は事実と違うと大きな違和感を感じていたようだ。
でっちあげ・・・。
それは、母親の虚言が作り出した体罰教師だった。
しかし、そのでっちあげにマスコミも大きく関係していたことがショッキングだった。
われこそが正義というように体罰教師を糾弾する記事を創作した様が浮かんでくる。
この事件を報道した記者は現在どうすごしているのだろうか。
訂正記事を載せるなり、教師に謝罪なりしたのだろうか。
ちなみに新潮社のサイトのこの本のところで、この事件のその後が紹介されている。
それを読むとこの被害者だとされる母親と弁護士と、PTSDを認定した医師にさらに腹が立つ。
大変な思いをしたこの先生に、誇りをもって教壇にたってほしいと心から思った。
しっかりと取材をしないマスコミの姿に驚愕の一冊です。
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投稿日:2007-09-17 Mon
お気に入りの作家、小川洋子さん。彼女が自作の創作方法などについて語った本が出たというから、コレは読まなきゃってことで、早速、読まさせていただきました。
小川洋子著
「物語の役割」
の感想です。
![]() | 物語の役割 小川 洋子 (2007/02) 筑摩書房 この商品の詳細を見る |
昨今の新書ブーム。
この本もその時流にのって出版された新書なんですが、ファンとしては好きな作家の創作の裏側を知ることが出来るのは大歓迎。
編集には、「王様のブランチ」の松田哲夫さんが関わっています。
著者が各所で講演した内容をまとめたものだから読みやすいし、分量も手ごろで一気に読めてしまう。
そこで語られていることは結構大切なことなのだ。
例えば、人間にとって物語はどういうもので、なぜ物語を必要としているのかということを著者なりの考えを話している。
それから、著者が幼少時からどう本と付き合ってきたかも語られていて、著者の作家性を理解するうえでもなかなか興味深かったし、一種の読書案内としても読める。
巻末には、この本で登場した本のリストが載っているし。
ポール・オースターの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」の話が出てくるんだが、「数学的媚薬」っていう話がすっごく切なくなるよ。アメリカの一般人の男同士の恋愛の話なんだが、グッときましたよ。
その他、「ファーブル昆虫記」とか「アンネの日記」とか物語の素晴らしさを教えてくれた本がでてきます。
ホロコースト文学について多く語られていて、著者にとってホロコースト文学がいかに重要なのかを思い知らされた。
極限の状態に置かれたときの人間が一番、物語を必要としているということか。
著者の物語についての考えを理解できる一冊です。
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投稿日:2007-09-10 Mon
映画 「トランスフォーマー」“映像革命”・・・。
たしかに迫力ある映像のオンパレード。
映画館の音響で見るとホント大迫力。
だけど、ちょっと期待しすぎました。

かってに「宇宙戦争」のような話を想像していたので、人間と宇宙人との対決かと思いきや、いいヤツと悪いヤツがいるとはかなり意外。
そして、なんか陳腐。
さすがにここまで、何でもかんでもトランスフォームされてしまうと、
荒唐無稽すぎて後半は、逆にどこまでやってくれるのかって感じで鑑賞しました。
いいヤツらがしゃべるときに、唇が動いてたし、瞬きとか表情もあったりとか、大人が味わうにはちょっと安っぽかったな。
ストーリーもなんかゴチャゴチャしてると感じた。
軍の話と、主人公の話がうまく合わさってないと思った。
細かいことに突っ込みを入れるのは野暮ってもんですかね。

どうせ観るなら、映画館でこの迫力を体験するべき作品。
映像はさすがにすごかった。
エンターテイメント 映画
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投稿日:2007-09-09 Sun
このミス大賞の受賞作。歴代の受賞作の中でも、一番の出来だということでベストセラーになりました。
既に続編も2冊刊行されています。
かなり時期はずれ的な感じはありますがやっと読ませていただきました。
海堂尊著
「チーム・バチスタの栄光」
の感想です。
![]() | チーム・バチスタの栄光 海堂 尊 (2006/01) 宝島社 この商品の詳細を見る |
改めて書く必要もないと思いますが、ストーリーはこんな感じです。
東城大学付属病院で、不定愁訴外来を担当している講師の田口。
ある日、病院長の高階に呼び出された田口は、ある医療事故に対する疑惑の調査の特命を与えられる。
その調査とは、鳴り物入りでアメリカから帰国した心臓外科医の桐生とそのチームが手がける、左心室縮小形成術、創始者の名前を取って通称、バチスタ手術だった。
成功率が平均六割という困難な手術に、連続で成功し、新聞でもその偉業が大きく報道されていたが、このところ、三件立て続けに失敗していた。
この失敗が、医療事故か否かを調査するというもの。
院長の要請を受け入れ、「チーム・バチスタ」のメンバーに聞き取り調査し、実際の手術にも立ち会う田口だったが、めぼしい成果は上げられなかった。
そこに、厚生労働省に籍をおく医師、白鳥が登場し、田口とはまったく違ったやり方で再び「チーム・バチスタ」のメンバーを取り調べをし始める。
メンバーそれぞれの人間関係、メンバーが抱える問題、経歴が明らかになるにつれ、真相が明らかになったいく・・。
前評判が高かっただけにかなり期待して読みました。
前半からすんなりと物語に引き込まれて、田口がバチスタメンバーに聞き取りをしていき、それぞれの個性や性格が引き出されていく様子は本とに面白かったです。
しかし、後半、強烈なキャラクターの白鳥が登場してからはなんか調査の専門的な記述と物語が予定調和的に進んでいくのでちょっとがっかり。
白鳥はすべてのことについてお見通しというのがなんともいただけなかった。
最後、事件が予想外に展開するのだがそれもそれほど、意外でもなかった。
これは犯罪なのか、だとすれば犯人は誰か、いったい何が目的なのか。
それらが明らかになっても何か釈然としなかった。
白鳥と田口。
現代のホームズとワトソン。
あるいは、ポワロとヘイスティングス。
著者もそれは意識していたであろう。
すごく読みやすくて、物語の世界に引き込まれ安かったし、熱狂して読める作品だとは思うのだが、やはり、一言二言いいたくなる。
まず、病院長が物分りが良すぎて、キャラクターがはっきりしなかった。ハリー・ポッターの魔法学校の校長を連想したが、田口に見方しすぎていまひとつ院長としての重厚感が伝わらなかった。
それから、エピローグが長く感じた。
何から何まで、落ちをつけてくれてわかりやすいといえばそうなのだが、もっと鮮やかにスパっと終わるほうが、個人的には好きだな。
雨降って地固まる的な雰囲気を出しすぎなような気がした。
専門的なことを織り交ぜながら、ここまで読ませてくれる著者にはホントに感激した。
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投稿日:2007-09-04 Tue
映画 「カオス」![]() | カオス ジェイスン・ステイサム、ライアン・フィリップ 他 (2007/04/25) ハピネット この商品の詳細を見る |
なんと言っても、ライアン・フィリップ。
「クラッシュ」と同じような役ところ。
今度は、刑事だけどやっぱ新人ってところはかぶっている。
やっぱ顔からして童顔だから凄みがないんだよな。
だからどうしても、役としても新人の役が似合ってるんだけど
「クラッシュ」があるだけに、イメージが固まりつつあるね。
“おすぎも絶賛”っていううたい文句で借りたけど・・・。
それほどでもないって感じのストーリーと出来。
銀行強盗が、「インサイド・マン」とかぶっているし、カオス理論がどうとか味付けがちょっとあるけど、犯人を追う雰囲気は「24」が浮かんできた。
意外なラストなんだけど、そんなにうまく物事が行くか・・・って感じで話が進む。
ライアン・フィリップとウェズリー・スナイプスのアクション。
簡単にやられすぎでしょ。
なんか最後の最後まで、余裕かまして気障に決めてるのもあまりよくわからなかった。
観客の裏をかくために、こねくりまわしすぎの話だな。
鑑賞後の後味もなんかモヤモヤが残った。
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