投稿日:2007-06-15 Fri
「極大射程」同様、この作品の原作も、数年前の“このミス”で上位にランクされました。だから、内容は保証されているようなもの・・・かな。
いきなり、冒頭こんな画面が・・。
「この映画の結末は決して誰にも話さないでください」
クリストファー・ノーラン
監督の要望に従い、今日はここまで・・・というのは冗談です。
映画
「プレステージ」
の感想です。

原作は読んではいないのですが、何となく大どんでん返しがあるというのはわかっていました。
19世紀末のイギリス。
二人の奇術師が世間の人気を集めていた。
アンジャーとボーデン。
二人はかつて、同じ奇術師の下で弟子として働いていたが、水中トリックでアンジャーの妻でマジックのアシスタントだったジュリアが死んだことで反目しあうようになる。
やがて独立して一人の奇術師として活躍し始めた二人は、互いの存在を意識し始め、それぞれの公演に潜入し、妨害をはじめる。
そして、とうとうある事故が起こる。
その事故で、ボーデンは逮捕され殺人の罪に問われることになるのだが・・・。
ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールの二人が反目する奇術師を演じている。
奇術師が、観客を騙すためにどれだけのエネルギーを消耗しているかを描く。
エネルギーどころかもっとすごいことを・・。
ボーデンが裁判にかけられ、刑務所に入れられるシーンから二人がまだ弟子時代だったころや独立し始めた時代へと、時間を行きつ戻りつしながら描いていて、ちょっとわかりにくかった。ごちゃごちゃしすぎているような感じ。
この監督は、作家である弟にシナリオをまかせているそうで、
原作の面白さをそのままに、映画的な魅力を創造しようと試みたそうだ。
この監督の趣味なのか、作品はだいたいごちゃごちゃしたイメージがある。
バットマン・ビギンズとか・・。
薄暗くて、謎めいていて、ラストに何かあると思わせる盛り上げがうまいとは思うのでありますが・・・。
アガサ・クリスティーなんかを何冊もよんでいると、大体、裏の裏を読むようになってしまったもんで、結末は予想がついてしまって、どうかそれ以上の結末がありますようにといのっていましたが、その通りになったんでちょっとがっかり。

妬み、嫉み、傷つけられた者の恨みが渦巻いていて、復讐につぐ復讐で最後まで救いがないのが後味わるかった。
負の感情のほうが、人間を活動的にするのか。
奇術師は、職業ではなく、生き方のひとつであるということをまざまざと見せ付けられる。
それを実行できたものだけが、プレステージに到達できるのだ。
本当のプレステージをどうぞご堪能あれ。
奇術師の苦悩が伝わってくる一作です。
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