投稿日:2007-05-19 Sat
なんと言っても「このミス」一位。その他の書評でも結構評判になってました。
何せ一位だから、どんなもんか読んでみましたよ。
平山夢明著
「独白するユニバーサル横メルカトル
平山夢明短編集」
![]() | 独白するユニバーサル横メルカトル 平山 夢明 (2006/08/22) 光文社 この商品の詳細を見る |
一言でいうとこの本、マニア向け。
いやー、この手のひねりにひねった本が好きなひとじゃないと辛いよ。
「このミス」ってこういうのが一位になること、あるんだよね。
その存在、出版が記念碑的ってことでみんなが票を入れるんだ。
「葉桜の季節に君を想うということ」
何年か前に一位になった本だけど、この本も読んで結構がっかりした。
だって、著述トリックというのかわかんないけど、物語とさほど関係ないところで読者をだます。
果たして、これが読書の醍醐味なのかと大いに疑問におもったね。
こういう本があってもいいと想うけど・・・。
もっとガツンと心に響くものの方が楽しめると俺は想ってしまうんですよ。
そういう意味でこの本も、ホラーチックな作品やSF作品なんかもあって実にバラエティー豊かなんだけど、楽しめなかった。
小説の可能性を広げる意味で、いろんな作品があってもいいんだけど・・。
ところどころ、他の小説では味わえない感覚はあるんだけど・・・。
それでも、表題作はよかった。
「ユニバーサル横メルカトル」
それは地図の種類。
その地図が独白するんですよ。
面白そうでしょ。
実際、面白かった。
「申し遅れまして相済みません。私は建設省国土地理院院長承認下、同院発行のユニバーサル横メルカトル図法による地形図延べ百九十七枚によって編纂されました一介の市街道路地図帖でございます・・・・」
こんな感じで始まって、何を独白するのかというと・・・。
それは読んでみてのお楽しみ。
いかにも主人に忠実な執事という感じ。
伝統を重んじていて、カーナビを批判したりしてキャラもしっかりしている。
そのほか、児童文学っぽい作品とかもあるんだけど、全体的にグロイ描写が多いね。それも、平然とした記述で。
まぁ、世の中泣ける作品、感動の押し売りの、受けを狙った本ばかりだからこんな本を読んで目を覚ますのも良いかもね。
独特の世界に目を奪われる一冊です。
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