投稿日:2007-05-03 Thu
この監督の暴力と性描写は、刺激的。その監督が、なみなみならぬ力をいれて作ったという新作をみてまいりました。
映画
「ブラック・ブック」
の感想です。

第二次大戦時のオランダ。
ナチスドイツに占領され、ユダヤ人は迫害され、ドイツ兵は傍若無人に振舞う。
そんな状況に反発して、密かにレジスタンスとしてドイツに対抗しているグループもいる。
主人公のラヘル・シュタインはユダヤ人で、家族をドイツ兵に殺され、その後レジスタンスのグループと行動をともにしてドイツ兵へと復讐を狙う。
ユダヤ人の特徴を隠し、ドイツの指令部に潜入して盗聴器を仕掛ける。
その任務の途中、ドイツ人将校と恋に落ちる。
裏切りと陰謀の渦巻く時代で、恋と人生は大きく揺れ動いていく。
戦争映画なのだが、一人のユダヤ人の目線で描いていて、なんとも緊張感があった。
戦場のピアニストはユダヤ人の話だけど、隠れて逃げていかに生き残るかって話だったけど、こっちは積極的に行動して敵に一泡吹かせてやろうって話だからサスペンスがありますよ。
隠し持った武器が見つかりそうになったり、自分がユダヤ人だということがばれて窮地に陥ったり・・。
戦時中の混乱。
誰もが、自分だけのことを考え、私腹を肥やしたり、責任を押し付けたり、そして、仲間をうったり・・・。
一体、何を信用すればいいのか、わからない時代。
そりゃ、人の心も荒むよ。
そのあたりの混乱に翻弄される様子が本当に胸に来るよ。
日本人も同じようなことを体験したんだろうな。
物語としてもドンドン進むから、ぜんぜん飽きなかった。
ハリウッドとは違い、ちゃんとお金をかけている大作の雰囲気なんだけど、残虐なシーンもエッチなシーンもしっかり描いているように感じた。
不自然におっぱいが見えなかったりするのがなかった。
主人公を演じる女優、カリス・ファン・ハウテン。
結構美人でしたよ。
全身をさらけ出しての演技でした。
歌って、おどけているところは本当にかわいかったです。
ナチスへの恨みつらみだけじゃなく、最後の最後に、戦争を繰り返す愚かな人間を描いていたのが印象に残った。
戦時下での混乱で翻弄される人々の姿が胸にグットくる一作です。
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