投稿日:2007-04-18 Wed
ネットを何となく見ていて、気になった本です。ほんの内容も、著者のこともほとんど知らずに読みました。
いつかは、美術関係の人が書いた本を読みたいと思っていたので、いい機会でした。
今日の本は、原田治著
「ぼくの美術帖」
です。
![]() | ぼくの美術帖 原田 治 (2006/04) みすず書房 この商品の詳細を見る |
美術に関わっている人、芸術家や批評家は、絵や彫刻を紹介したり、批評したりするのに、独特の言葉、自分の表現を持っている人が多いと思う。
テレビなんかで、専門家が絵を解説する言葉は、絵を感じて心に生まれた感情をうまく表現していたりする。
逆に、芸術好きな芸能人が一緒に出ていたりして、コメントしたりすると、その言葉の貧困さと表現の拙さに驚くんだ。
まぁ、それだけ感じたことを表現するのは難しいって事なんだけど。
そんなことを考えながらこの本を読みましたが・・・、
やはり、その表現や言葉は巧みでした。
読んでよかったと思います。
この本、実は1982年に出版されたものの復刊です。
しかし、内容は現在でも十分楽しめるものでした。
とくに後半は。
前半は、著者のお気に入りの芸術家をひとりひとり取り上げ、その作品の素晴らしさについて触れています。
美術関係の知識が疎いせいか、ほとんど知らない人ばかりです。
こんな感じ・・・。
ティツィアーノ
ラウル・デュフィ
小村雪岱
木村荘八
鏑木清方
宮田重雄
鈴木信太郎
アーニー・ブッシュミラー
チョン・デイとオットー・ソグロー
北園克衛
川端実
それぞれ、ひとつか二つは、作品が載っているので、著者の説明にへぇーとうなりながらその作家の素晴らしさを勉強しました。
後半は、著者の日本美術史。
特に、縄文土器についての考察は読んでいて結構納得。
今でこそ、三内丸山遺跡とかが見つかって、縄文時代の文明が進化していたことが分かっているけど、この時代にこれだけ縄文について語っている著者はすごい。
もちろん、芸術的な観点から縄文土器を取り上げたのは、岡本太郎が最初なんだけど、著者は、この岡本の縄文土器に対する解釈に異議を唱えている。
そして、縄文土器こそが日本の芸術の原点だといっている。
ちょっと、いきなり言われると突飛な感じがするけど、その後も読むとなるほどと思えてくる。
社会の発展や共同体の発達につれて、支配者が登場し、芸術は支配者の威厳を誇示する道具となっていく。
その後、時を経て、縄文的な芸術は戦国時代の武将の兜の造形に現れていると著者はいう。
武将の兜がこれだけ、バラエティーに富んでいるとはまったく知らなかったけど、いわれて見ればそんな気がしないでもない。
だって、図版も載っているけど、蟹の爪が乗っかってたり、熊やウサギの顔が兜になってるんだよ。
耳がピーンと立って・・・。
今なら、アキハバラのメイド喫茶の猫耳って所だけど・・・。
戦国時代の萌え系だよ。
そのほか、江戸の歌舞伎、浮世絵(とくに歌川豊国について)、俵屋宗達、富岡鉄斎、岸田劉生なんかについても考察している。
そのすべてに共通しているのは、縄文的な美意識ってこと。
結構、眼からウロコが落ちましたよ。
当初の目的以上の収穫のあった本でした。
欲を言えば、もっと図版が多くても良かったかな・・・。
日本の芸術の原点、縄文的な美意識の重要さに気づかされる一冊です。
| ぼくの美術帖 原田 治 (2006/04) みすず書房 この商品の詳細を見る |
ランキング参加中。クリックお願いします
↓↓↓↓↓↓↓

読まなくなった本・漫画。そのほか不用なCD・DVDはここに売りましょう
本・CD・ゲーム・DVD「お売りください」イーブックオフ
本・CD・DVDを売ってみませんか?高価買取なら livedoor?リサイクル
レンタルなんて面倒くさいという方。家に居ながら好きな映画が観られます。
<★ 映画もアニメも、格闘技も ★>見たい作品は、見たい時に見る!
【PCがあればそこが映画館♪】
レンタルビデオに行くよりお得っ!映画を月2本525円で視聴!シネマナウへGo!
格安DVDならここ!
CD/DVD 買うならタワーレコード
△ PAGE UP



