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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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リンカーン・ライムシリーズ 第6弾 ジェフリー・ディーヴァー著「12番目のカード」
映画化もされたこの人気シリーズ。

実は、昨年の「魔術師」が自分にとってのこの作家の初体験です。

魔術師」は素晴らしいかったなぁ・・と感慨にふけってしまいますが、きょうはそのシリーズの新作の感想です。

ジェフリー・ディーヴァー著

「12番目のカード」

12番目のカード 12番目のカード
ジェフリー ディーヴァー (2006/09)
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捜査官時代の事故で半身付随となり、現在はNY市警科学捜査顧問をしているリンカーン・ライム。

NY市警の捜査官で、リンカーンの目となり現場検証を行う、アメリア・サックス。

個人的にも親しい間柄になっているこの二人が活躍するこのシリーズ・・・。
さて、今回二人が担当することになるのは、どういう事件なのかというと・・・。


図書館で、自分の先祖の歴史を調べていたアフリカ系の女子高校生、ジェニーヴァ。不審者に襲われそうになるが、機転を利かせて逃げ出すことに成功し、警察に助けを求める。
捜査官が現場を捜索すると、レイプ道具が残されていた。
事件の捜索中の現場。事情聴取をうけていた図書館の室長が狙撃されて、再び現場は緊張間に包まれる。

犯人の目的は何なのか。
鍵を握るのは、狙われた女子高生ジェニーヴァ。
彼女が調べていた先祖に関わる事、犯罪を起こして逃亡していた解放奴隷のチャールズ・シングルトンが今回の事件に何か関係があるのか。
捜査が進展していくうちに、意外な事実が次々と明らかになって・・。


いやー、上下2段でボリュームたっぷりだよ。
でも、楽しませるね。さすが、評判の作家だけはある。

だって、もう最初からいきなりやってくれるし。
すぐ事件が起きて、思わぬ展開。

この人、ほんとに読者をわくわくさせてくれるね。

どんでん返し、騙し、サプライズ。

そのオンパレードだよ。

もう、名づけて

「サプライズの帝王」

だよ。

大きいものから、小さいものまで、ほんと次々くるよ。

もう後半は、騙されないように身構えているからそんなに驚かなかったけど、ラストは納得って感じでした。

今作も、リンカーン・ライムの頭脳が冴えわたるよー。
過去の奴隷解放や南北戦争なんかにゆれていた時代のアメリカの犯罪の謎も解いちゃうし・・・。

最初から、犯人側の視点もあるから誰が犯人かって謎解きはない。

どんどん、物語が進んでいって、結末は、現代アメリカを象徴するような展開になるけど、しかし、その先があって、黒幕が登場する。
最後まで読むと、ほんとすっきりとして読後感に包まれましたよ。

一級品のエンターテイメント作品。
飽きないよ。物語に引き込まれる。
初めての人でも、オススメ。

荒れた学校、格差、貧困、ドラッグ、人種差別、宗教、テロ。
現代のアメリカの問題も織り交ぜながら物語は進展するんだけど、140年前とあまり変わってないような気がするね。
著者もその点を鋭く、指摘したかったんだと思う。

最後に、アフリカ系女子高生は、先祖の言葉を引用してこう語る。

「闘いはいまも昔も変わっていません。敵を見きわめるのが以
前より難しくなったというだけのことです」



生きづらい現代社会。

自分の不遇をなげくのではなく、現実に立ち向かうべきだ。

ハーレムでアフリカ系の文化、犯罪や粗悪な環境に影響されずに自分の目標を持ち、しっかりと自立して生活しているジェニーヴァの姿に、著者はメッセージを託している。
そして、語らせている。

「・・・フレデリック・ダグラスの言葉に心から共感しています。“努力に見合った報酬が得られるとはかぎらない。しかし、報酬をえるためには、それに見合った努力をしなくてはならない”・・・・」

著者の作り出した物語の世界に気持ちよく引き込まれる一冊です。

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テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

翻訳本 | 22:19:37 | Trackback(5) | Comments(6)