投稿日:2006-11-26 Sun
ああ・・・・。うーん・・・。
観終わったあと、しばらくシートにとどまって余韻を楽しみたい映画、たったいま終わった物語を頭の中でじっくり考え直したくなる映画。
この映画は、とにかくそんな、何ともずしんと深く心にくる映画でした。
監督は、「ラン、ローラ、ラン」のトム・ティクヴァ。
ということで映画
「パフューム」
の感想です。

観たいと思った方。ごめんなさい。
公開は来年の3月らしいです。
3ヵ月以上先に観られるなんて、なんともいえない優越感です。
しかも、作品がすばらしかったからその思いもひとしお。
(ちなみにシネシティフェスティバルという映画際で特別上映されたので、そこで観ました)
この映画、観ようと思う人はあまり知識がないほうが楽しめると思います。
ネタバレを覚悟の上、このブログをご覧ください。
一言で言えば、最高の変態の純粋にしてまっすぐな思いを実現しようとする話。
公式HPを見ればその企みは大体想像つくのだが、変質者のようなギトギトと脂ぎった変態じゃないから、計画を実行しているときでもなんとも普通に淡々と作業をこなす。
あらゆる香りを嗅ぎ分ける能力を持った、ジョン・バティスト・グルヌイユ。
町で思わず後を着いて行ってしまったかぐわしいある“香り”をどうしても保存したいと考え、それこそが自分がこの世に生を受けた使命だと、その香りを保存しようとする。
常人には思いつかないこと、とてもできそうもないこと、倫理的に、反社会的に・・。
しかし、ジョン・バティストにはそんなことは関係ない。
自分の純粋な企みを阻むものは何もないのだ。

文学的な内容だが、まったく飽きずに二時間以上。
もう、スクリーンに釘付け。
謎めいていて、薄暗くて、薄汚いパリの街。
観客の興味を捕らえて離さずラストまで引っ張っていくようでした。
結末は必見なのだが、とにかく、唖然とする。
滑稽だと最初思ったが、大衆の愚かさ、熱狂振りを皮肉っていてみにつまされる。
目先のことや、見た目なんかにだまされる多くの人間の様。
それから、人生をかけて追い求めてきた計画を完了したときに感じる想いとは・・・。
(かくも空しいものなのか)
人生とはなにか・・。
哲学的なことまで考えてしまいました。
香りとその効果、また人生について考えさせられる一作です。
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