投稿日:2006-11-10 Fri
この本の帯。なんとも衝撃的。
「ついに犯人を突き止めた!」
ホントかよ!そう心で突っ込みながらずっと読もうと思っていましたがとうとう読了しました。
というわけで今日は、斉藤寅著
「世田谷一家殺人事件
侵入者たちの告白」
![]() | 世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白 斉藤 寅 (2006/06) 草思社 この商品の詳細を見る |
実は、つい最近この事件の犯行現場の前を通る機会があり、
直に家を見てきました。
この本を読んだばかりだったので、なんとも不気味でした。
周りはまったく建物がなく、まさに孤立していました。
そして、家の前にはパトカーが一台停車して、今でも犯行現場だということを通る人に意識させていました。
ああ・・・。
背中がゾクゾクしたよ。ここで犯行が・・・って思ったら。
いやー、読み終わって何といえばいいのか。
ここに書かれていることは真実なのかなぁ・・・。
単純にまずそう思う。
胡散臭い箇所はなかったし、飛躍もなかったけど・・・。
あまりにも簡単に(そういうと著者に失礼だけど・・)犯人までたどり着いたきがするんだよなぁ・・・。
実際は、紆余曲折の取材を経てたどり着いた結論だろうとは思うのだけれど・・・。
ニュースなんかで事件の捜査の経過が、時折報道されていたよね。犯人が残したクツが韓国でしか手に入らない製品だという報道があったけど、その事実だけで、日本人の多くが犯人像を何となく想像したと思う。著者が突き止めた犯人もその方向の人物だ。
だから、この本の犯人を知っても、感想としては驚愕の真実ではなかった。
それだけに、なぜ警察が犯人を捕まえられなかったのかが不思議でならない。
それは、著者自身もこの本の中で何度も言っている。
しかし、警察の組織の特殊な事情で、同じ警察でも違う部署や違う自治体の警察ではほとんど捜査の協力をしないらしい。
読み物としては、犯人にたどり着くまで、いろいろな場所に行き、様々な人に会って、すこしづつ犯人にちかづいて行く過程は面白くてやめられなかった。
裏の世界の人物から情報を得るスリルも興奮したよ・・。
いろいろなことを考えさせられるが、まずはこの凶悪犯罪の犯人を心から憎む。この罪の報いを必ず受けるように願う。
ただ、それと同時に、警察の組織が機能していないことが多くの犯罪を生み出していると思う。
この本の通りだとすると、この犯人は何度も凶悪犯罪を繰り返しているのだから・・。
今では、新しい犯罪に対処できる様に新しい部署ができたらしいが警察の組織そのものを常に新しくしなければ犯罪の変化に対応できないでしょ。
それから、これだけ凶悪犯罪が起きているのに政府や当局のノーテンキな感じも腹が立つ。
これは本では触れられていないが、隣接する国の留学生の受け入れ審査やビザなしで渡航できたり、制度の甘さ。
本当に日本で何がしかの勉強がしたい人は受け入れてもいいと思うのだが、何も確認せずに誰でも入国させるのはやっぱりおかしいでしょ。
誰かに気兼ねしてるのかな。それとも、外国や特定の団体からの圧力があるのかな・・。
どんな事情があるにせよ、自国の人間を危険にさらすようなら即刻変えるべきだよ。
これまで、惨殺された日本人は政府の安易な政策や無策に殺されたようなものだよ。
治安のよかった日本という国を台無しにした政府にムカムカするね。
凶悪犯人に対する怒りが心の底から湧き上がって来る一冊です。
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