投稿日:2006-10-01 Sun
「ティファニーで朝食を」の著作で知られるトルーマン・カポーティ。この映画は、その後の文学界に絶大な影響を与えたとされるノンフィクションノヴェル「冷血」を執筆しようとするカポーティの姿を描いた映画です。
今年のアカデミーの最優秀主演男優賞をカポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンが獲得したことで一躍注目されました。
今日は、
映画 「カポーティ」
の感想です。

いやー、都内でこの映画を公開しているのは日比谷と恵比寿の二館だけ。しかも、公開初日だから、第一回目を観ようと意気込んで日比谷に乗り込んだらもうチケットは売り切れ。
しかも、第二回目のチケットも前の方しか空いていないといわれ、ショック。映画ファンのこの映画に対する情熱を感じました。
仕方がないので、日比谷、銀座あたりをぶらぶら。
何とか二時間、時間をつぶしました。
日比谷の映画街の広場には、内外の映画スターの手形が地面に飾られていますが、暇だったので何となく見ていたら、先日、霊界へと旅立った丹波哲郎さんの手形を見つけたので、思わずシャッターを押してしまいました。

なんだか、しみじみしながら眺めていました。
ちょっと離れたところには、トム・クルーズの手形もありました。
思わず“パシリ”。

トム・クルーズの隣には、ペ・ヨンジュンのも・・・。
(どういう人選なんだよ・・・)
シネコンの快適なシートと階段状の劇場に慣れている身としては、シャンテ・シネはきつい。
シートは狭いし劇場も平。
しかも超満員ときた。
なんかあまりいい条件ではないまま映画が始まりました・・・。
この映画。一言で言えば、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技を堪能する映画。
静かで穏やかな画面で全編構成されます。
その中で、カポーティと殺人犯のやり取りが描かれます。
殺人犯に近づき、凶悪犯罪の全貌を描き出そうとするカポーティ。
犯人から信頼してもらおうと同情しながら取材するのだが、作家としてその本のタイトルを「冷血」と決めて人々の注目を集める。
書き手としてのかポーティと人間としてのカポーティ。
殺人犯の取材でその二つの立場で葛藤にゆれる想いが静かなタッチでよく描かれていると思う。
当時はいまほどメディアが発達していなかったので、カポーティがか細い声で、子供っぽく話す姿を知る人は限られていたらしい。
その変な感じを、この主演俳優は見事に再現している。
エンドクレジットにエグゼクティブ・プロデューサーとして名前があるから、なみなみならぬ覚悟でこの役を演じたんだろうね。
MI:3の悪役とは、ぜんぜん違うもん。
作家として、落ち目のカポーティが殺人犯をうまく利用して再び、第一線に復帰したと、この取材や作品の手法に賛否があるそうだ。
でも、やはり名著とされているんでぜひ読んでみたいな。
エンターテイメント作品とは一線を画すこの作品。
好き嫌いがはっきりする作品だと思う。
秋にゆっくりと楽しめる一作です。
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