投稿日:2006-06-27 Tue
東大法学部に入学。大学3年のときに当時最年少で司法試験に合格。
そんな輝かしい経歴の著者が、恵まれない人や、虐げられている人のために働きたいと考え、弁護士になり、過酷な状況に置かれている難民や外国人のために仕事をしてきたこれまでを記録した本。
それが、今日の本、
「ようこそと言える日本へ」でございます。
![]() | ようこそ"と言える日本へ" 弁護士として外国人とともに歩む (2005/08/27) 土井 香苗 商品詳細を見る |
いやー、東大法学部だって。
しかも、在学中に司法試験に合格だもん。立派な人もいるもんだ。
そして、エリトリアという独立間もないアフリカの国にボランティアに出かけていくし・・・。
世のため、人のために働きたいって、いまどき珍しいよ。
非の打ち所がないとはこういう人のことを言うんだろうね。
写真を見てもこれがまた、美人なんだ。
爪の垢でも煎じて飲ませたいね。(誰にだよ・・。)
というわけでこんな立派な人が書いたんだから、もちろん、正座しながら読みました。(嘘です。思いっきり、寛いで読みました)
著者は、なかなか難民認定されない外国人ややむにやまれず不法滞在する外国人のために政府や当局に掛け合っています。
日本の役人の悪しき前例主義、事なかれ主義。もうちょっとは温情的に判断しろよってくらいに、難民判定とか滞在許可に関して役人は杓子定規の考えしか示さない。
この辺は読んでいて腹が立つ。
たとえば、9・11のテロの直後に、入国管理局は、日本にいたアフガニスタン人を突然拘束する。
アフガニスタン人とはいうものの、タリバン政権からの迫害を恐れて、国外に非難していた少数民族ハザラ人にもかかわらずだよ。
アフガニスタン人だから、当然、テロリストだろうというこのとんでもない偏見が国家権力を暴走させていた。
拘束された人々は、それまで当局の指示にしたがって、ちゃんと手続きしていたんだよ。
ほんと、何でもありかよ。
世界的に見ても、日本は難民受け入れにおいては極端に遅れている。
最近では、先進国は難民を受け入れないような政策に転換しつつあるとは言え、あまりにも状況が違いすぎる。
「不法滞在」って言葉もおかしいと著者は問題提起している。
実際、ほとんどの外国人が真面目に働いて(日本人があまりやりたがらなくなった汚れ仕事)納税している。経済や社会のシステム的には彼らはもういなくてはならない存在なのに、滞在期限が切れたことを理由に強制収容するのはおかしいのではないか。
この外国人政策自体をもっと現実に見合ったように改正するべきだと主張する。
マスコミが大騒ぎするほど、外国人犯罪も急増してはいないと著者はいう。
うーん、一つ一つ、納得なんだよなぁ。
ほんと、その通りだよ。外人のほとんどはちゃんと働いているもん。
ほんのちょっとでいいから、みんなが社会の歪みや問題に目を向けるだけで、暮らしやすい世間になるはずだよ。
大事ななことは、関心を持つこと。
でなければ、役人は自分たちの勝手な判断で物事を決めてしまう。
もちろん向こうは専門家だから、日ごろから、担当する政策について考えているとは思うけど、少なくても難民政策に関しては誤っていると実感。だって、国連からも非難されているんだから・・・・。
とまぁ、著者の意見にはほとんど賛成。
だけど、後半やはりって感じで出てくるんだよね。
こういう人権問題とかにかかわっている人たちのお得意の言葉が・・。
大東亜戦争、従軍慰安婦、強制連行。
日本は悪かった、最悪だったっていう、もう聞き飽きた感のある考え。
発行が岩波書店で、元ピースボートで活動っていうからなんかいやな予感はしてたけど、現在の問題と直接は関係ないじゃんとちょっと辟易。
著者のやっていることは本当に正しいと思う。でも、こういうことをやる人はどうして自虐的なサヨクになるんだろう。
もっとバランスのある考えのある人はいないのかね。
どうしても、その正しい運動の後ろにサヨク的な雰囲気が見え隠れするから、その主張も、一般人には浸透しないんじゃないのかな。
とは言え、著者の活動には頭が下がります。
著者の更なる活躍を祈りつつ・・・・。
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