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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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■広   告

一家全員猟奇殺人者。  佐藤 究 著 「QJKJQ」
QJKJQ
佐藤 究著



一家全員殺人者。
江戸川乱歩賞を受賞したサスペンスホラー。




父も、母も、兄も、そして語り手の女子高生の亜李亜も、一家全員猟奇的な殺人者。
特殊な生活を送っている家族だが、
ある日、引きこもりの兄が部屋で殺されているのを亜李亜が見つけ、
殺す側から殺される側に立たされ、恐怖に駆られる。
兄を殺した犯人はまだ家の中にいるかもしれない。
家の中を探し、父とともに兄の部屋にもどると、
兄の遺体は忽然と姿を消していた。

ものすごい設定だが、
殺人の様子を詳細に描いいるし、
殺人犯の特徴や心理を描いていて、
冒頭から一気に惹きこまれた。

この設定と事件の謎が解ける後半になると、
さすがに陳腐に感じた。
死体が消えたり、犯人が姿を消すという謎が解けるとしたら、
こうなるだろうなと想像していた展開。

殺人者を監視・研究する秘密機関が人知れず存在していて、
殺人を犯す様子を見ている・・・・。
この突飛な話を何とか信憑性を増すように、
父の語りと亜李亜とのやりとりが長くてウンザリ。

西東京市とか西武線とか、
ごくごくローカルな世界観が、
ものすごくスケールの大きな話に飛躍。
そのギャップについて行けなかった。

巻末の選評にもあったが、
亜李亜が突如、現実の世界に戻ってくるきっかけが、
まったく描かれていないので、
話自体が嘘くさくなっているように思った。

新しい物語、衝撃的な設定を目指した作者の意気込みは感じられるが、
全体的に陳腐に感じてしまった。







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エンタテイメント | 12:50:11 | Trackback(0) | Comments(0)
人気のリンカーンライムシリーズ最新刊。 今回は被害者に入れ墨を入れる殺人犯と対決。  ジェフリー・ディヴァー 著  池田真紀子 訳 「スキン・コレクター」
「スキン・コレクター」
ジェフリー・ディーヴァー 著
池田 真紀子 訳


著者の代名詞、リンカーン・ライムシリーズ第11作。
今作も読者を、心底楽しませてくれる一級のエンタメ作品でした。





ジェフリー・ディーヴァーの新作はなるべく読むようにしています。
どっぷりとエンタメ作品に浸れるので、
読書の楽しみを感じられます。


事故で半身不随になった元ニューヨーク市警の警部、リンカーン・ライム。
現在はその幅広い知識と鋭い洞察力をかわれて、
ニューヨーク市警のコンサルタントとして、
犯罪捜査に協力している。
というか、犯罪捜査をほぼ指揮している。
ファンにはおなじみのリンカーン・ライムシリーズ。


今回の相手は、被害者にタトゥー彫って、
その施術の際に針にインクとともに毒をつけて
殺すという特異な犯行を行う人物。

最初に発見された被害者の遺体には、「the second」と入れ墨は彫られていた。
そしてその文字を囲むように独特の波模様。

犯人はどんな意図があって入れ墨を彫るのか。
この文字は一体何を意味しているのか。
次の犯罪についてのメッセージなのか。


入れ墨を彫る犯人。
捜査の過程で、アメリカにおける入れ墨の現状が書かれていて、
とても興味深かった。
入れ墨だけでなく、皮膚にダメージを与えて、
形を変えたり、印を刻んだりすることも行われているらしい。
ボディーモディフィケーションと言われるらしい。

また、様々な毒を犯行に用いる犯人なので、
いろんな毒についての特徴なんかも出てきて、
それも興味深かった。
(例えば日本のフグ毒のテトロドトキシン。
外国人は毒の危険を知りながらフグを食べる日本人を相当物好きだと思っているらしい。)




現場に残された微細証拠をもとに、犯人に迫るライムとそのチーム。
やがて、半身不随になった事故後にライムが初めて解決した殺人事件の犯人、
ボーン・コレクターの影響をうけ、参考にしていることが分かり、
その後、犯人の最終目的が浮かび上がってくる。

ジェフリー・ディーヴァーならではのどんでん返しも健在。
後半はラストに向けて、犯人や犯行についての事実が次々と明らかになり、
ひきつけられっぱなしでした。


前半にちりばめられた伏線が結末に大きくかかわってくる。
読者(リンカーンも惑わされるが)をミスリードするエピソードも出てくるので、
身構えて読んでいても結局は意表を突かれてしまう。

おそらくは現実のアメリカの社会を反映して描かれていると思われる、
組織や団体の記述がとても興味深い。

ミリシア。

ネットで調べると民兵組織とでてくるが、
本作ではキリスト教原理主義のテロ組織の団体の一つとして登場する。
かなり偏った考えで、
キリスト教やキリスト教徒以外を迫害するような考えが団体の基本になっていて、
実際のアメリカで、もし実在するならとても怖いと思ってしまった。



過去に解決した事件、ボーン・コレクターやウォッチメイカーの事件がかかわっているので、
できれば作品順に読んだ方がより楽しめると思うが、
読んでいなくても十分楽しめます。


たっぷりのページ数で、
しかも上下2段。
いつものことながら、十分に楽しませていただきました。









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エンタテイメント | 19:39:29 | Trackback(0) | Comments(0)
警察学校が舞台の物語   長岡弘樹 著 「教場」
「教場
長岡弘樹 著 


警察官を目指す人のための警察学校が舞台の連作短編集。ある意味、
警察小説の一種といっていいかもしれません。



教場教場
(2013/06/19)
長岡 弘樹

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教場とは警察学校の教室とか授業される場所の意味。
警察関係者以外はほとんど知ることのない、警察学校を取り上げて、
さまざまな物語に仕上げている。

警察学校を志望する若者の動機を知るだけでも、
いろんなドラマが隠されているんじゃないかと
わくわくしながら読み始めました。

実際の警察学校を取材して書かれているのだろう。
年齢や経歴がさまざまな人間が警察を目指している。
幼少時に警官に世話になり、警官を目指す者。
大事な人を亡くし、その事件を捜査しようと警官を目指す者。

物語ではいろいろな人間が登場するが、
だいたいの傾向として、同期や先輩・後輩の足を引っ張り、
貶めようとする結末にちょっとがっかり。
後味が悪い物語が多かったと思う。
閉鎖空間で競争させられると、
自ずとこういう風になるのかも知れないが、
それでももっと違った毛色の物語もほしかった。

警察学校を舞台にそこで学ぶ学生の物語なのだが、
そこに裏の主役として毎回登場するのが、
臨時教官としてやってきた風間。
前面には出てこないが、学生の一人を情報屋にして、
自分が受け持つ学生たちの動きを把握している。
不気味な存在として書かれているが、
その分、いまひとつせまってくる感じがなかった。

生ぬるい感動の話を作り出せるほど、
警察学校はやさしい場所ではないのだろうが、
これ程、悪意に満ちている場所ではないと思ってしまった。

読んでいてちょっと想像してしまったのは、
柳広司著「ジョーカーゲーム」。
不気味な存在として裏の結城を浮かび上がらせる感じに、
この本を想像してしまった。




教場教場
(2013/06/19)
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エンタテイメント | 01:00:06 | Trackback(0) | Comments(0)
高校生探偵の日常ミステリー    東川篤哉 著 「放課後はミステリーとともに」
「放課後はミステリーとともに」

東川篤哉 著


「謎解きはディナーのあとで」が大ベストセラーの著者の作品。
ベストセラーではなく、この本を先に読んでみました。




放課後はミステリーとともに放課後はミステリーとともに
(2011/02/18)
東川 篤哉

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ブームにのっかって手にした本のなで、
ミステリーという以外ほとんど知らずによみました。

一言でいうと、
手軽な読み物という感じでした。




霧ヶ峰涼という探偵部に所属する高校生が活躍する
日常系ミステリーの連作短編小説です。

霧ヶ峰涼・・・。
エアコンみたいな名前。
この件が随所にでてきます。
読者を楽しませようと、アットホームな雰囲気で
物語が進んでいきます。


教室から逃走した窃盗犯が消えた謎。
週刊誌に狙われた芸能人。
砂場で襲われた陸上部部員。
コーヒーに毒を混入された老人。

などなど高校生の日常で出会ったちょっとした謎を、解き明かします。
いい意味で切実さのなさが、なごみます。

日常系ミステリーですので、人が死んだりはしません
あしからず。
たまにはこういう何気ないミステリーもいいもんですね。
そういえばこんな小説を読んだの久しぶりだなぁと実感。

読んでいて思い出したのは、北村薫さんの作品「空飛ぶ馬 」とか「夜の蝉」

涼しくなるこれからの季節には、こんななごむ作品がぴったりだと思います。


欲を言えば、探偵の魅力ある相棒が登場してもよかったかな。






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(2011/02/18)
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エンタテイメント | 00:30:09 | Trackback(2) | Comments(0)
スコットランドの田舎で起きる連続殺人 D.M.デヴァイン著 「五番目のコード」
「五番目のコード」

D.M.デヴァイン著
野中 千恵子 訳



久しぶりの本格ミステリー。
著者の作品は「悪魔はすぐそこに」以来、2冊目。
どんな事件が起こるのか、わくわくしながら読みました。
さすがに評判がいい作者だけあって、
最後まで楽しませてくれました。



五番目のコード (創元推理文庫)五番目のコード (創元推理文庫)
(2011/01/27)
D・M・ディヴァイン

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舞台はスコットランドの地方都市。
事件はとあるパーティが終わったあとに起こる。
会場からの帰り道。
女教師が何者かに襲われ、かたわらに葬儀社のカードが落ちていた。
かろうじて教師は一命を取り留める。

事件の捜査にあたる警察。
そしてそこに登場するのは有能な新聞記者のビールド。
警察からは、容疑者の一人とみられるが、
取材を通してやがて真相にたどり着く。

スコットランドという場所と、
少し前に書かれたという時間。

現代の日本で読んでいると、独特の不思議な感覚を感じた。

主人公のビールドはかつては有名な新聞社にいたが、
わけあって今は地方の新聞社に勤めている。
正義感に燃える新聞記者らしく、
権力や社内の上司にも媚びない。

しかし、唯一、今の新聞社の直属の上司だけは、
ビールドに目をかけてくれている。
しかし、この上司もやがて事件に巻き込まれる。


ビールドの新聞記者としての報われないいらだちと、
長年恋する女性がいながら、
別の女性と半同棲のような親密な関係を築いている様子。
中年になりかけの独身の男の、
中途半端で不安定な立場がよく描かれていると思った。

このビールドの感覚は現代の日本の問題とよくつながっているように思う。

そして、事件に真相にせまっていくと、
男女の恋愛や結婚という切実な問題が浮かび上がってくる。

いつの時代も恋愛とか結婚とか
単純にしあわせなことばかりじゃないとよくわかる。
(嫉妬のエネルギーは強大なんだなぁと改めて実感)

ところどころに挿入される犯人の手記。

結末の真相が明らかになる場面。

ミステリーとしての読者を飽きさせないような、
読みどころもたくさんある。



五番目のコード
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  • 東京創元社
  • 987円
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エンタテイメント | 14:24:48 | Trackback(0) | Comments(0)
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