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タウム1

Author:タウム1
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「自分の感性くらい 自分で守れ ばかものよ」 茨木のり子

この言葉を肝に銘じて、本や映画を鑑賞しています。
やっぱり読書はいいですね。
いつも何かしらの本を読んでいます。
ミステリーから純文学まで・・。
特にノンフィクションはやめられないですね。
知らなかったことがわかる快感、魂の解放って感じで・・・。

オススメ本・・・「おそめ」 伝説のホステスの生涯。何ともいえない思いになりますよ。 「わたしを離さないで」 この気高く、奥深い感じ。小説の魅力に満ち溢れてます。 オススメ映画・・「イン・ザ・ベッドルーム」 二人の女優の演技にホレボレします。  「ザ・コンテンダー」 信念を貫くとはこういうこと。強いメッセージを感じますよ。

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NHKの番組「ヨーコさん“言葉”」の書籍化   佐野洋子 著  北村裕花 絵  「ヨーコさんの“言葉”」
「ヨーコさんの“言葉”」
佐野洋子 著
北村裕花 絵




NHKの人気番組を書籍化した一冊。
佐野洋子さんのエッセイと北村裕花さんの独特の絵で、
味わい深い大人の絵本としてなごむ本です。





「百万回生きた猫」で有名な佐野洋子さん。
本作は佐野さんのエッセイの朗読に北村裕花さんの絵を添えて放送している、
「ヨーコさんの“言葉”」というNHKの番組を書籍化したものです。

番組自体は全く知りませんでした。
佐野さんは、
実の母親について書いたエッセイ「シズコさん」
がとても印象に残っています。
その率直な言葉や表現はものすごく心に響きました。


子供の水泳教室を見学して才能について考えたり、
テレビの整形番組を見て、おばさんや老いについて考えたり。
そのほか、ピカソのこととか、雑種のペットのこと、
世間の目を気にせず勝手に生きたいという願いなどなど、
平易なことばで短くまとめられています。

一つのテーマがいい感じの長さ(短さ)なので、
気張らずに軽く読めるのもいい。

言っていることもいいです。
理想やきれいごとばかりではなく、
人間そのものを肯定し、そのままを受け入れている感じ。
なんともあこがれてしまいます。
長い時間を生きて、多くを経験した人間が、
過去の経験をふまえて吐き出すことば。
とても沁みました。

好きだったのは、伯母夫婦の結婚生活を描いた、
「その9 段々畑を上がっていった家にお嫁にいった」
長い時を経て微妙に変化する夫婦の関係がとても興味深かった。

人生の半ばを過ぎた大人にはぜひともおすすめしたい一冊です。








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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

エッセイ | 14:51:53 | Trackback(0) | Comments(0)
フランス人のライフスタイル ⇒ 昔ながらの日本人のつましい暮らし? ジェニファー・L・スコット (著), 神崎 朗子 (翻訳)  「フランス人は10着しか服を持たない」
「フランス人は10着しか服を持たない」

ジェニファー・L・スコット (著)
神崎 朗子 (翻訳)


アメリカ人によるフランス人のライフスタイル紹介本。
書かれていることは納得できることばかりで、
改めて自分の生活(衣食住)を見直すきっかけになりそうです。



本書は、今年2番目に売れた本だとのこと。
中年のオヤジが読む本ではないと、
重々承知していますが、
タイトルに興味を惹かれて手に取りました。

予想通り、
女性向けのライフスタイル指南本なのではありますが、
とても面白く読みました。

著者は学生の時に、フランスに留学している。
その時の経験をもとに本書は書かれている。

著者がフランス人の生活に触れた時の驚きやときめきが、
率直に書かれているので、
読んでいるこちらまでその思いが伝わってくるようだった。
それから、訳がいいからか、語り口が軽いからか、
読んでいてまったく疲れない文章だった。
あまりにも違和感がないので、
外国人が書いた体で出版した本ではないかと、
疑ってしまった。
(著者近影が載っているので、外国人の著者実在しているのは間違いなと思う)


全部のフランス人がこの本に書かれているような生活を送っているか、
疑問に感じなくはなかったが、それでも興味深かった。

生活する上での注意点が、
あれやこれや、いろいろと書かれていますが、
要は、衣食住のすべてにおいて、
その食べ物は、その服は、その家(にある物)は、
本当にあなたが必要なものか。
それはあなたをハッピーにしてくれるか。

とりあえずの間に合わせで済ませていないか。
安いから、手っ取り早いから、
それを選んでいるのではないか。

本当にほしいもの、質のいい物を予算の範囲内で購入して、
長く使う。
その典型的な例として洋服をあげている。
タイトルにある通り、
ホームステイしていた家庭の家族は、
裕福でありながら、ワードローブの中は実にシンプルだったそうだ。
限られたもので生活し、その範囲で楽しむ。
一週間で2回も同じ服を着るのは気がひけるが、
フランスではよくあることだという。

未来のセレブを夢見るよりも、
毎日の生活をお気に入りのもので満たして、
充実させることが何よりも幸福なのかもしれない。

改めて物にあふれた生活を見直そうと思ってしまった。
自分が今、着ている服で、持っている物で、
本当に気に入っているものがどれだけあるだろう。

自分のお気に入りの香水を探して、
自分を香で表現しよう・・・、
なんてことも書かれていた。
個人的には香水の匂いが苦手なので、
同意しがたいと思う箇所もあるにはあった。

考えてみると、
以前の日本人も必要最低限の生活をしていたと思う。
背伸びせずに身の丈にあった生活をこころがけて、
かつ貧乏臭くならず暮らしていく。

とても示唆に富んだ内容だったように思う。
ぜひ同年代のオジサンにおすすめしたい。
女性だけに読ませるにはもったいない。


  




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エッセイ | 22:39:14 | Trackback(0) | Comments(0)
ケンコバの生き方はすべて漫画から?  ケンドーコバヤシ 著 『「美学」さえあれば、人は強くなれる』
『「美学」さえあれば、人は強くなれる』
ケンドーコバヤシ 著


著者の生き方の美学がわかるとともに、
影響をうけた漫画のガイドブックとしても読める。




人気タレントの著者が、漫画から受けた影響をまとめた一冊。

選んだ漫画とその漫画の取り上げ方で、
著者の価値観を深く知ることができる

ひとつひとつの章がコンパクトで、
サクサクと読み進められます。

著者とは同年代なので、
価値観はほぼ同じように感じたが、
現代からするとちょっと古臭い美学が多いように感じた。
男とは堂々と構えて、じっと耐えて、やせ我慢・・的な。
その美学が不遇の時も著者を導き、
一切、迷うことがなかったというから馬鹿にはできない。

改めて著者の美学を知ると、
何となく著者の人間性が納得できたように感じた。
テレビ画面からも伝わってきていたものがあったと思うが、
さらに深く理解できたように思う。



熱狂的に漫画にハマったことがないので、
知らない漫画も結構あったが、
お馴染みの漫画も結構ある。
キン肉マンとか、あしたのジョーとか、北斗の拳とか、ドラえもんとか・・・。

個人的には、あだち充作品が登場していたのがうれしかった。
タッチやみゆきに熱中していた頃を思い出して、
すごく懐かしかった。










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エッセイ | 17:32:20 | Trackback(0) | Comments(0)
博士が愛した藝人     水道橋博士著  「藝人春秋」
「藝人春秋」
水道橋博士 著


タレント・水道橋博士が仕事で出会った人々についてつづった、エッセイ。バラエティーに富んだその人選と書かれている人のブッとんでいる言動に、驚きながら楽しんで読みました。



藝人春秋藝人春秋
(2012/12/06)
水道橋博士

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藝人とは言いながら、知識人やアナウンサー何かも登場する。
水道橋博士が人物として魅力を感じ、
惹かれた人をユーモアを交えた文章で
エピソードなんかを紹介している。

面白かったのは2回登場する、元ブルーハーツの甲本ヒロト。
博士とは、通っていた中学校が同じで、
当時はそれ程親しくなかったらしい。
有名になってからの再会と、
中学からこれまでの互いの人生を振り返る様子。
何ともしみじみして味わいがある。

博士が、ビートたけしという藝人に影響をうけ、
いかにして現在にいたるかの経歴も面白かった。
弟子入りを考えて、岡山から上京するも、
なかなかその願いがかなえられず、
数年もすごしたというエピソードは、
人間味があって読んでいて安心してしまった。
突き進むようにたけし軍団に入ったと勝手に想像していたので・・・。

ブルーハーツ世代の人間としては、
甲本ヒロトの考えに触れられるので、
それも興味深く読んだ。
特に、ロックに魅了されたきっかけとか、
立川談志に惹かれている様子なんか・・・。

ポール牧についての文章も面白かった。
どことなく胡散臭いような独特の雰囲気をだしている
昔ながらの藝人というイメージを持っていたが、
自殺未遂を起こしていたりいろいろと苦しんでいたようだ。
最期はやはり自殺してしまうのだが、
若手の藝人の博士をかわいがっている様子は、
勝手に人柄を想像してしまった。

悩める十代を経て、
たけし軍団に入り、
下積み生活の後に、
テレビを中心に大活躍している水道橋博士の姿は、
こちらに勇気を与えてくれる。
挫折や失敗もある人生だとは思うのだが。


雑誌連載をまとめたもので、
書かれているのが2000年とか2001年とかの内容なので、
ちょっと今読むと古さを感じた。
その後の話として、各章に現在のエピソードを挿入はしているが・・・。

また一冊まとめて読むと、
ちょっとバランスが悪い印象を持った。
単純に面白がって書かれている人物と、
尊敬と愛情を持って書かれている人物とのギャップとか、
唐突にいじめについての文章(藝人は出てくるが)がでてくるあたりとか。

あとがきで書かれている児玉清さんとのエピソードは、
テレビの裏側と児玉さんの人となりをよくわかるようで、
とても興味深く読んだ。
充実した読後感で満たしてくれた。





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(2012/12/06)
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エッセイ | 15:41:48 | Trackback(0) | Comments(0)
嫌いだった母についてのエッセイ  佐野洋子 著 「シズコさん」
「シズコさん」

佐野洋子 著




シズコさん (新潮文庫)シズコさん (新潮文庫)
(2010/09/29)
佐野 洋子

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著者を童話作家として知ってはいたが、
エッセイストとしても評価が高かったらしく、賞(小林秀雄賞)も受賞している。

この本は、著者が母を施設に入所させたことをきっかけに、
著者と母のこれまでの人生や関係を振り返っているエッセイ。

著者は母、シズコさんを金で捨てたと告白する。
決して安くはない料金を払い、
設備の整った施設に母を入れたことを後ろめたく感じていたのだろう。

ボケてしまった母に会いに行き、
思い出されるのは母の若かりし日々。
終戦まで中国ですごし、
その後日本に引き上げてきた、著者の家族。
その思い出とともに、
母との愛憎に満ちた関係が語られる。


父の前ではいつも化粧を絶やさず、
小奇麗にしていた著者の母。

決して裕福ではなかったというが、
子供4人に料理をつくり、
洋服も手作りしていたという。

著者が19歳の時に、父がなくなり、
それからは女手ひとつで子供を育てあげている。

読めば読むほど、
シズコさんは理想の母親だと思ってしまったが、
著者は母が嫌いでしょうがなかったらしい。

大好きだった父親について。
外面のいい母親について。
ニュースにもなった、弟が起こした交通事故について。
シズコさんと弟の嫁の確執について。

辛辣に、赤裸々に、自らの母と家族について語る著者。
決して楽しいことばかりではない人生に
のめりこんでしまった。

ある程度歳をとると、
自分が子供のころの父や母の年齢に達していることに気付く。
そして自分と父や母を比べてしまう。

家族とは、母とは。
普段、じっくり考えることのない存在について、
改めて考えさせられた。

どんな家にも、どんな親子にも、
多少なりとも問題が起こり、
山や谷があるものなんだ。

それを乗り越えて、一層絆は強まり、
それでも家族は時に煩わしく、厄介な存在。

不覚にも読みながら涙があふれてしまった。
自分が親の歳になって初めてわかるいろいろなこと。

人生が残り半分を切ったら、
自分の家族と、自分の人生の終わり方を考えるように、
この本を読むのもいいと思う。



シズコさん (新潮文庫)シズコさん (新潮文庫)
(2010/09/29)
佐野 洋子

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エッセイ | 22:19:24 | Trackback(0) | Comments(0)
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